Facebook Mが始まるらしい

FacebookがSiriやGoogleNowやCortana(MS)のような音声アシスタント機能を追加する。Messengerに!

音声アシスタントはSiriが最も知名度が高いが、まだまだできることが限られているし、GoogleのGoogle Nowの方ができることも返答も多い印象。ただSiriのおもしろい返しは好きだ。Cortanaはまだまだこれからといったところ。他にもAmazonがEchoを始めてるし、今後さらに競争が激しくなっていくと予想される。

Facebook M(Android Mみたいだ)はベイエリアの数百人から始めるということで、その後全米、英語圏、その他の国へ、という計画だと思われる。すでにライバルは日本語にも対応してるし、そう難しいことではないんだろうが、Facebookという口語テキストが大量にあつまるサービスがどれほど自然な会話にできるのか楽しみである。

主な機能としては、レストランを予約したり、友達の誕生日向けにプレゼントを注文したり、なんてことができるとのこと。Messengerアプリに内蔵されるということで、使うにはいちいちアプリを起動しないといけないのはかなりのハンディとなる。もしかしたら度々噂にもなるFacebook Phoneが現実になる日が来るのかもしれない。

音声アシスタントでよく利用されるのは、メッセージ・Emailの送受信や予定・タスクの追加などだろうと思う。その分野においては、Apple(iCloud)、Google(Gmail/Calendar)、Microsoft(Outlook)はしっかり押さえてるわけで、Facebookは劣る部分だ。FacebookがSunriseを買収すれば少しは助けになったのではないかと思うがMSが買収済みだ。まぁFacebookなら自前で作る余裕と資金と規模がある。

FacebookはSocialNetworkingの巨人で今や株式総額20兆円を超える企業だ。広告収益も絶好調で、株価もどんどん上がってるが、まだ広告以外に柱となる収益事業ができていない。もちろん、その分大きな成長の余地があるともいえる。実際、WeChatが中国の保護政策(FacebookやYoutubeは禁止)の下で爆発的に成長し、公共料金の支払いや病院の予約までできるようになっている。ユーザーの生活必需品になりつつある。日本ではLINEが様々な事業を劇速で始めてるが、もしFacebookがどうようのことを始めたら世界が変わるだろう。世界中どこへ行ってもFacebookアプリで支払いやレストラン予約やホテルの部屋の解錠などができるようになったらLINEみたいに(メッセンジャー機能以外)ほぼ日本向けなサービスは滅ぶかもしれない。mixiのように。

ただfacebookもすでに動きが重い。Oculus事業や音声アシスタントのように最先端技術を追いかけてる間に、LINEはスタンプ/ステッカーを収益源にしたし、個人が売れるようにもした。パクリと言われようとも、Facebookもきっちりライバル潰しの機能拡充は必要なんではないかと思う。

できればEndToEndの暗号化を実装してほしい。

 

shiva