Backerkit

Backerkit

アイデアや新事業を立ち上げるのに金は必要で、それを広く世界中からネットを通じて出資してもらい実現した後に商品などでお返しをするというクラウドファンディングが人気だ。KickstarterIndieGoGoなど毎日興味深いプロジェクトが支援者を募集している。もちろんリスクもあるわけだが。

今日見つけたのBackerkitはクラウドファンディングで出資を集めている企画主向けのサービスで、出資額が目標に達した後の出資者管理サービスというものだ。成立後の商品を発送先を出資者に入力してもらったり、サイト上ではA商品に出資してたけどB商品もついでに予約する、なんてこともできる。そのほか商品の発送もサポートしてくれるんだとか。すでに多くのプロジェクトが利用している。

正直、こんなニッチなサービスも存在できてしまうのがシリコンバレーのすごさだ。考えてみてほしい。この世の中でクラウドファンディングでプロジェクトを始める人は極めて少ない。サービスを買ってくれる需要の絶対数が少ないのだ。それでもやはり便利で必要な機能という意味で、今はビジネスになるのかもしれない。だが、今後クラウドファンディングが継続していくのか(詐欺プロジェクトなども存在する)疑問の余地もあるし、クラウドファンディングサービスの大元が同様の機能を提供し始めたらすぐにも潰されてしまうだろう。そういうリスクも当然考えているだろうが、そんな何年も先のことなんか気にしてられるか、というスピード感がまさにシリコンバレーなんだろう。今必要とされているサービスを最速で開発し提供し、うまくいけば本家に買収されるゴールもある。日本の場合はとにかくリスクを考え、うまくいかない理由を探すことが多いように思うが、そういうものを吹っ飛ばすくらいの勢いが必要とされているのかもしれない。
とはいえ、うまくいかなかった時のコスト・ダメージがあちらと日本とでは全く違う点は認めないといけないか。

 

shiva