解散総選挙が現実になりそうな今日この頃。野田・民主党はまだまだ粘りそうではあります。個人的に、民主党に期待し1票を投じた一有権者として、現状はとてもとても残念ではありますが、任期というものは甘んじて受け入れなければならない責任であると思ってます。その任期を託した以上、文句があっても批判をしても任期終了まで待つのが当然だと思うのです。
しかしながら、日本では「やめることが責任をとることだ」というような変な慣習がまかり通って入り、政界では野党はことあるごとに「総理辞任しろ、解散しろ」と連呼するだけで、政治を停滞させている現実。これは以前の自民党政権時代の野党(主に民主党)がずっとやってたことであり、下野した自民党までもがそれを踏襲するとは思ってもなかった。結局、政治、政(まつりごと)を治めるより、自分たちの権力や地位が優先ということなんだろう。
さて、今日は選挙も近いということで、新しい選挙方法を考えてみた。ただの思いつきですし、穴、いや大穴も多いことだろう。しかし、現行法も良いとも思えないので、適当に読んでもらえたらと思う。
1票がすべて
「落下傘候補」というものがある。その選挙区になんのつながりもない人をその選挙区に送り込み、対立政党から議席を奪い取るのが目的である。これはまさに、政党の力を強くするのが目的で地元代表として地域の声を国会に届けるという目的は皆無である。
そもそも、現在の選挙法では、あまりにも情報が制限されており、地元の候補者の公約や人物像がまったくわからないまま投票せざるを得ない状況にある。投票理由が「応援政党である」 というのが大きな理由になってると思われる。
そこでまず最初に、選挙区をなくします。 全国が1つの選挙区として、有権者はどの候補者にも投票することが出来る。広島の人が大阪の橋下氏に投票できるし、大阪の人が安倍晋三氏に投票もできる。これで、全国集計で獲得票数の多い人から当選していく。
ただし、これだと、一部の人気候補者に票が集中し、トップ10人で50%の票を得ると、その下は少ない票数で当選していくことになる。政治を進めるためにも、いくらか不均衡が生まれる可能性がある。そこで、比例代表のような制度を取り入れ、各候補者の獲得票数を政党単位に集計し、それに応じて議席を割り振る。個人別の獲得票数が党内の名簿順位にする。これにより、トップ当選した人と同じ政党の候補者が比較的当選しやすくなり、ひいては政党の力にもなる。
各政党のトップ当選者がそのまま党首になる。ここまではありだと思う。問題は、次。
「トップ当選者が総理大臣になる」
これはおもしろいなとは思うがうまく行くかは微妙なところ。ただ合理的だとは思う。とはいえ、1位と2位の票差が小さい場合は微妙だし、そもそも全国全員で投票するわけで、普通に考えれば1人あたりの獲得票数は少ない(10%以下)はずだし、それで総理大臣に決めるのもどうかとは思う。そこは、トップ10人で決選投票のようにすれば良いかもしれない、が、そうなると選挙を2回しないといけなくなりコストがかかる。でも、公選制はいいなと思う。議員選挙と総理選挙を同時に行う必要はないし、アメリカのように任期をずらしてやれば良いのかもしれないが、日本の場合、解散や総理交代が多すぎるので任期はあってないようなものだし、そのうち同時選挙になるのは目に見えてる。
とりあえず、選挙区なくすとこからお願いしたい。知りもしない地元選挙区の糞候補からしか選べないのはどうかと思うのであります。1票を無駄にしないためには、本当に応援したい人に投票できる仕組みであるべきだ。