お金をいっぱい使うと幸せになれる

ある村の村長さんが100万円を所有しているとします。

ある日、村の入り口に住むジャックさんは、村へ入ろうとしてきた野生の熊を撃退し、村長にほめられ100万円を与えられました。節約好きなジャックさんは、必要最低限の生活で満足する人なので、ほとんどそのお金を使いません。1ヶ月経っても5万円しか使いませんでした。その5万円は、村の唯一の電器屋、アップルでした。アップルの店長はその5万円で、今度は自動車の頭金にして新車を購入しました。小さな村ではみんながそれを知っています。みんな羨ましそうに見ていたとさ。

また別の村のお話。そこでも村長さんが100万円を持っていました。
ある日、狩りで多くの肉を持ち帰ってきたニコラスさんに、村長を褒美として100万円をあげました。喜んだニコラスさんは早速アップルで人気の音楽機器を購入したり、ほしかった大型テレビを購入、冷蔵庫も購入し、残ったお金を新車の頭金にしました。これだけのことをたったの1週間で使ってしまったのです。
アップルの店長は、ニコラスさんからの売り上げ分60万円で、家の改築をしました。自動車販売店の店長、ジョニーさんは、売り上げの40万円で、欲しかった二輪車を購入しました。
さてさて、今度は、家の改築を手がけるスティーブンさんは、売り上げの60万円でパソコンとペットの犬を購入しました。二輪車店を営むジムさんは売り上げの40万円で、妻にダイヤの指輪をプレゼントしました。
みんなたくさん買い物をした1ヶ月でした。

さぁ、この2つのお話を読んで、どちらが幸せになったと思いますか?そう、最初は同じ100万円なのに。
最初のお話では、結局ジャックさんが5万円、アップルの店長が5万円、で10万円分の消費をし満足を得ることができました。

後のお話では、ニコラスさんは100万円、アップルの店長は60万円、ジョニーさんの40万円、スティーブンさんの60万円、そしてジムさんは40万円。合計で300万円もの消費をし、みんなが幸せなりました。

このように、みんながたくさんお金を使って、それがたくさん回っていけば、幸せになれる人がたくさんになっていきます。1箇所にとどまることなく、どんどんどんどん動かしていくことが、活性化し充実した生活を送れるようになっていくのです。

でも、お金を動きすぎるのも困りものなんです。どんどん使ってしまうと、その価値を見失いがちになります。だからそれ自身の価値が低下していき、同じものを買うときでも、前よりもっとお金を払わないといけなくなるんですね。そう、インフレーションという奴です。だから、何事もバランスということ。

とりあえず、お金を使うと自分だけでなく、他の人も幸せになれることを知っておこう。

 

shiva