Life is short

アメリカと日本のコンテンツの値段と仕様について

といっても、そんなたいしたことじゃないです。ただ胸糞悪いだけです。アカデミー賞も獲得した2012年の名作「ライフ・オブ・パイ」。アン・リー監督による映像美が評価された映画だ。自分はまだ見てない。ので、興味があるのだが、iTunesで映画ページを見るととても残念なことに気づいた。いや、前から気づいてたけど。とりあえず見てほしい。 まずアメリカのiTunesでのLife Of Pi の画面。 まず注目すべきは、HD価格でもたったの $14.99です。日本円でも1500円ちょっと。これならお手軽だ。さらに、Languagesに注目。これは音声や字幕の表記だが、これをみると、 音声 – 英語(Dolby 5.1)、フランス語(ステレオ)、スペイン語(ステレオ) 字幕 – 英語、ドイツ語、ギリシャ語、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語 という充実した内容だ。残念ながら日本語はないが、日本市場は大きいので別扱いは妥当と言える。 では、次に日本のiTunesで見てみよう。 さぁ、とりあえず一目瞭然ですが、日本では2500円に大幅値上げです。為替相場を考えても高すぎる。1ドル166円換算である。まぁ、これは日本語の音声や字幕つけるのにコストがかかるのである程度許容せねばならないこと。では、次にこちらもLanguageに注目しよう。 え? あれ? 音声 – 英語(Dolby 5.1) 字幕 – 日本語(常にオン) はい、日本は音声も字幕も完全に固定で選択出来ません。超残念仕様。なんだろうこのせこさ。日本は「吹き替え版」と「字幕版」を別商品として売っているのです。せこい!せこすぎる!技術的仕様では、1つのファイル(コンテナ)に複数の音声や字幕を入れることが可能。実際アメリカ版はそうしてある。なんだろう、この日本の脱力感。 もう一つ見落としてはいけない点がある。 アメリカ版は 1080p であり、日本は720pである。これは解像度であり、当然1080pの方が綺麗である。ブルーレイ画質だ。720pはブルーレイとDVDの中間の画質。 正直これは本当にひどいと思う。 まとめよう アメリカでは、1080pの高解像度で、音声も字幕も複数あり、それで$14.99。 日本では、720pで、音声は1つ、字幕も1つで固定、それで2500円。もし吹き替え版・字幕版が欲しければ、単純計算で2倍の5000円だ。 本当に残念としか言いようがない。個人的な希望としては、もう著作権を日本の企業に任せるのはやめて、すべてアメリカの企業が直に管理してほしい。音声や字幕、配給や広告などは日本の企業に委託するだけで、権利はすべてアメリカ側で管理してほしい。もう日本の企業が絡んだらすべてが駄目になる。 質が悪く、価格が高く、市場投入も遅い。 特に自分のように、洋楽メインで洋画メインな人間には本当に辛い国である。インターネットが国境を簡単に超えるといっても、日本のコンテンツ業界の閉鎖性の壁はあまりにも高いようだ。 そんなときは、Amazonでブルーレイ版を買うのが正解だ! え?やっぱりレンタル?


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