DuckDuckGo

DuckDuckGo

Mac OS X Yosemiteが発表され、現在ベータテストが行われている。様々な新機能が盛り込まれるが、その中で地味であり、また日本ではほとんどなじみのないもののひとつに、DuckDuckGoがある。Safariの検索エンジンに追加されるのだ。

世の中にはいくつかの検索サービスがある。大きいのはGoogleBing(Microsoft)だが、その他にも、中国のBaiduやロシアのYandexなどがある。中露ではそれらが国内のトップシェアだ。昔はYahooがYSTというエンジンを開発運営していたが、現在では終了し、YahooJapanはGoogleを、米YahooはBingを採用している。

そこで、DuckDuckGoは何者かというと、プライバシーに重きを置いた検索エンジンだ。

検索サービスというのは、基本的に検索ワードや検索した人の履歴をすべて保存している。「誰が爆弾の作り方を探しているか」「誰が遺体の捨て場所を探してるか」検索エンジンは知っている。検索した人がどんな人なのかは検索履歴を見れば明らかだ。Googleなんて、様々な場所から情報を集め、検索者の年収などまで推定しているはずだ。それが検索エンジンというものだ。

DuckDuckGoは検索者を追跡しない。だから、自分の趣向などを知られることはない(彼らの言い分が正しいなら)。プライバシーを気にする人はぜひとも使いたいところである。だがしかーし!検索結果がイマイチであり、また表示方法に問題がある。

DuckDuckGo Result

これがDuckDuckGoの検索結果ページだ。サイトのタイトルがあまりにも短くどんなページなのか全くわからない。この時点で使いものにならない。また、多くの検索の経験と優秀な技術者をかかえるGoogleとは検索結果の有用性に差がある。あいまい検索などで補正してくれることもない。

表示の問題は用意に解決出来ると思うのだが、フォーラムで報告して2ヶ月経つがなんの変化も返答もない。それが解決され、もう少し検索精度が上がってきたら使い物になるかもしれない。だが、Yosemiteに間に合うとは思えない。もしかしたら、YosemiteのリリースでDuckDuckGoユーザーが増えると考えられ、それに向けて多くの変更が行われるかもしれない。実際にリリースされる時に改善してるといいのだが。

iOS 8は9月と噂されている。Mac OSはそれよりも後と言われており、10月もしくは11月になるかもしれない。なんにせよ、iOSとの連携が重要な機能になるので、出来るだけ早くリリースしてくれることを願う。新機能を使ったアプリを開発してる人も最後の追い込みがんばろう!自分はSwiftでiOSアプリに参入。現在、XcodeとCocoaTouchに苦戦中。