Life is short

Amazon Prime Videoがやってくる

2015年9月2日からNetflixの日本上陸がアナウンスされていて、Huluユーザーの自分も楽しみにしているが、Amazonも日本でPrime Videoを始めると発表し、にわかに動画配信サービスが活気付いてきた。 ちょうど音楽サービスがApple Musicなど相次いで参入し盛り上がりつつあるが、動画については9月に一気に市場拡大しそうだ。少々おさらいしよう。 Hulu Huluは2011年8月31日に日本に上陸。かなりの驚きだった。自分も即加入し、それ以来ずっと契約を続けてきた。最初、月額は1480円だったが、その後980円に値下げされた。アメリカでは広告付きの無料サービスもやっている。日本においてはもっともマルチプラットフォームで視聴できる環境を提供している。パソコンはもちろんスマホ・タブレット、さらにはAppleTVやChromeCast、その他ネット対応テレビでも。 日本はコンテンツの出し惜しみがひどいので、主に海外の映画やドラマが中心となっているが、日本テレビが買収してからは日本のドラマやアニメも増えている。 Netflix NetflixはもともとDVDの宅配レンタルをやっていた。だが、オンライン視聴が普及するにつれ同事業は縮小され、代わりの動画配信サービスで一気に圧倒的な地位を築いた。現在でも同分野ではHuluなどを抑えてトップに立つ。 日本での価格は3プラン。SDで650円、HDで950円、4Kで1,450円となっている。モバイルでしか見ない、という人はSDの格安料金で楽しめる。 最近では独自の作品制作も始めており、House of Cardsではエミー賞を受賞するなど高い評価を得ている。 Amazon Prime Video Amazonの場合、Primeという通常より早い配送ができるサービスがあり、これに動画サービスが加わることになる。料金はもともと年額3900円で、今回の動画サービス開始でも値段そのままということで、かなり大きな魅力になる。 日本では、配送業者がものすごく良い仕事をしてくれるので、だいたい翌日に届いたりするが、アメリカでは国土が広いので年額$99という高めのPrime料金になっているが、あちらは動画配信に音楽配信までセットになっている。KindleもPrime向けに特典があり、AmazonのヘビーユーザーならPrimeに入るのは正しい選択と言える。 AmazonもNetflix同様に独自の作品を制作しており、第2次大戦で日本・ドイツが勝っていたら、を描いた高い城の男も映像化されている。 このほかにも、ドコモのdTVやKDDIのビデオパスなどがあるが、個人的にはHuluかNetflixくらいが選択肢といえる。AmazonPrimeをどうするか。正直、今のところ、どのサービスも同じようなラインナップになっている。日本のコンテンツサービスは本当にひどいのが現実。 まずは無料体験期間があるはずだから、Netflixを楽しんでみるのが良い。AmazonPrimeはコンテンツ次第だ。秋の夜長は動画サービスで決まり。 Photo by Leonora Enking


Photos in the Cloud

Photos.app ついにAppleが新しい写真管理アプリPhotos.app を公開した。予想通りというべきか、iOSライクなシンプルでおなじみのデザインとインターフェイスになっている。Appleの現在のデザイン思想としては、左にメニュー一覧を表示し右にコンテンツというのは古い、コンテンツをできる限りいっぱいに表示させるべき、というのがあるのだろう。MacのiTunesもそんな感じに変化している。 さて、各メディアのファーストインプレッションを見てみると、Apertureのようなプロ向けではない、という印象のようだ。たしかにあのUIでは・・・ただ編集機能は割と豊富にあるようだ。自動補正やフィルタから、細かく修正も可能。だが、Apertureで出来たような、写真の一部だけを変化させるような機能はどうなんだろう。リリースされてからのお楽しみか。 Apple iCloud Photo Library 今回のウリはアプリ自身というよりiCloud Photo Libraryの部分だろう。iTunes Matchの写真版ともいえる、すべてをあちら側においていつでもどこからでもアクセスできるようにする機能だ。iCloud Driveの一部という位置付けのため、容量はiCloudの容量に準ずる。したがって、無料では5GBしかない。これをメールやiPhoneバックアップなどとシェアすることになる。絶対に足りない。そこで有料プランがある。 5GB – Free 20GB – $1/month 200GB – $4/month 500GB – $10/month 1TB – $20/month 今私はすでに$1にプランで使用している。念のためのバックアップと、すでにiOS側でiCloud Photo Libraryを利用しているからだ。5GBは超えている。そしてMac側には90GBほどの写真があるので、リリース後は$4のプランに変更予定。iTunesMatchも契約しているが、やはりすべてのライブラリをいつでも利用できるのは便利だ。iPhoneには写真編集アプリが豊富にある。だが、基本的に端末内にある写真しか使用できない。Photo Libraryを使えば、すべての写真から選択できるようになるはずだ。 私のようなApple好きでなければ、こんなサービスにお金を払うのも嫌だ、というのが一般の人の考えだろう。そこでいくつか大体サービスを紹介しよう。 Google 最大のライバルのGoogleも同様のサービスがある。もともとPicasaという名前のサービスだったが今ではGoogle+に吸収されている。そのためGoogle+アプリの機能で画像の自動アップロードでiPhone内の画像をすべてあっち側に置いて管理することが可能なはずだ。PCやMacからでも専用のアプリでアップロードできるらしい。 ストレージサイズもGoogle Driveの容量次第。だが、2048pxの画像または15分未満の動画は対象外の無制限とのこと。 15GB – Free 100GB – $2/month 1TB – $10/month 10TB – $100/month 20TB – $200/month 30TB – $300/month […]


Steve Jobsから新しい時代に

2011年10月5日、世界で最も評価されているCEO、Steve Jobsがこの世を去った。 彼の作ったAppleは、常に革新的で美しい製品を作り、人々を熱狂させてきた。Mac、iPod、iTunes、iPhone、iPad。そのどれもが、手にした人を魅了し虜にする魔力のようなものを秘めている。それを創り上げてきたSteveはもういない。 それでも、世界は続いていく。Steveのいないこの世界。Apple。どんなものになるだろう。 今日という日に不適切なことかもしれないが、勝手にAppleの今後を考えてみた。そこで一つ思い浮かんだ突拍子もない作戦。 Amazon買収。 Amazonはただのネット小売ではなく、AmazonWebServiceなどその他の魅力的な部分がある。そこで3つを挙げてみる。 1. Amazon Web Service Appleにとって苦手とされてきた部分がクラウドサービスだ。MobileMeなどは初期から多くの問題を抱え不評だった。そしてもうすぐ始まるiCloudでは、そのバックエンドはMicrosoftのAzureやAmazonのプラットフォームを利用していることが明らかになっている。Appleはこの分野が得意ではないのだ。そこでAmazon買収でここを強化できる。対抗するMicrosoft(Azure)もGoogle(AppEngine)も独自のクラウドプラットフォームを持っている。Appleもより信頼性の高いものが必要となるだろう。 2. Kindle Amazonは最初ネット本屋から始まった。そして、デジタル本屋になった。Kindleである。Kindleはデジタルブックリーダーであるが、それとセットでKindleStoreという本屋もあり、Kindle端末から簡単にいつでも、そして割安で購入できる。デジタルブックストアではトップにつけている。AppleのiBookStoreはほとんど話題にもならず、今後もそこまでの期待はできない。そこでAmazonのKindleを手元におくことで、音楽のiTunesと共に業界のトップの地位を確立できる。残るは動画部門か。 3. Jeff Bezos Jeff BezosはAmazonの創業者でありCEO。次世代のビジョナリーな人物だと評価されている。先日のKindleFireの発表会でもSteveJobsのように高い評価をされた。Amazon買収により彼をApple CEOに迎えることで、Appleの革新的なDNAを維持継続することはできるのではないか。ティム・クックやフィル・シラーなどは優秀だが、SteveJobsやJeffBezosのようなアイデアの源水ではない印象だ。Appleらしさを続けるためにはSteveタイプの人材が必要。そう簡単には見つからない。がすぐそこにいるかもしれないのだ。 SteveJobsなき今、しばらくはAppleも”らしさ”を継続し続けるだろう。だが、2年3年も経てば、Steveの色も薄れ、自分の足で立たなければいけなくなる。その時に本当にAppleらしい輝きがそこにあるのかみんなの不安である。Cook船長には期待したいが、Appleの将来を見据え、別の道もあるということも考えてもらいたい。 果たしてiPadの次の製品はどんなものになるだろうか。家電か自動車か。ただただ新製品の発表会でSteveJobsの声と「One More Thing」を聴けなくなるのが寂しい。


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