Apple Musicの楽しみ方

Appleが始めた定額ストリーミング音楽サービスApple Music。初めての課金が目の前(10月1日)に迫ってきて、おそらくほとんどの人は継続しないだろうと思われるが、個人的には続けるつもり。やはり見つけた音楽をいつでもすぐに聞けるのは楽しい。そこで今回はオススメの楽しみ方を提案する。

必要なもの

  • Apple Music
  • Hulu / Netflix
  • Web or Apps
  • ドラマ愛(主に海外)

と書いてはみたけど、実はどれもオプションだったりする。要は、音楽サービスと動画サービスとウェブ、があればいいのだ。SpotifyでもGyaoでもなんでもね。シンプルに言えば、映画やドラマを見て、BGMで流れた曲を楽しめばいいのである。

別にHuluやNetflixじゃなくてもレンタルDVDなどでも全然構わない。見てる時に良い曲に出会ったらすぐにチェックすることが重要だ。逃せば二度と会えないかもしれないから。簡単にするならShazamするのが一番手っ取り早いだろう。音楽が流れてる最中にスマホでShazamアプリを起動して聞かせれば、なんという曲か教えてくれる。精度はピカイチだ。邦楽でも多くカバーしてるはずだ。だが、残念ながら音楽サービスのほとんどが邦楽がイマイチなので、邦楽好きの人はストリーミングサービスは諦めよう。主に海外ドラマ、洋楽好きの人が対象だ。iPhoneだとshazamで見つけた曲をそのままAppleMusicで聴く機能がある。

また、その他、tunefindなどでドラマやエピソードを検索することで使われてる曲を一覧してくれる。tunefindでも、iTunesStoreやAppleMusicへのリンクがあるので、すぐに聴いたり購入したりできる。当然ながら、日本のドラマに関する情報はない。

アプリを使う方法だと、Traktで映画やドラマの視聴履歴を残せるが、Traktを使ったiPhoneアプリのCheckTraktがオススメだ。視聴中のドラマをチェックインすると、そのエピソードで使われてる曲を一覧表示してくれる。

このやり方で、自分はアメリカドラマのRevengeにてAgnes ObelRiversideに出会った(自分の中のベスト10に入る曲。iTunesで200回以上聴いてる)し、最近ではNetflixで見たsense8にてAntlersのKetteringを見つけた。
テレビドラマで聞くと場面と一緒になってよく聞こえる効果がある。たぶん。だから、たくさんドラマを見ればたくさんの音楽にも出会えるはずだ。

もちろん、Google Play MusicでもいいしAWAでもいいだろう。ただ、個人的に「Youtubeはいかん」と思う。あれは動画サービスであり音楽サービスではない。PRの場としては良いだろうけど、Youtubeの音楽業界に対する破壊力は極めて大きいと思う。とりあえず、音楽聞くのを目的にしたAPI利用は禁止すべきだと思う。

というわけで、音楽サービスはお金がかかるが、それに見合うよう楽しむべきである。For Youを適当に再生するもよし、好きな曲のStationを開始するもよし。Last.fmMySpaceなどでも音楽を楽しむ手がかりになるだろう。

 

Alternote

ものを書く練習にブログは適したメディアである。日々様々なテーマで継続して書くことは、長編の物語を書く上でもよい機会となる。と、小説を書いてみたい自分がブログを書いている一つの理由である。学生時代の国語の偏差値は40くらいだったわけだが。

世の中にはたくさんのブロガーがいてそれぞれ好みのソフトウェアで記事を書いている。自分の場合は、Alternoteだ。Alternoteはテキストエディタではあるが、その最も大きな特徴はEvernoteをバックエンドに使用したクライアントアプリである点と言える。しかもMarkdownをサポートしている。
Evernoteはマルチな目的でいろんな情報を蓄積できる素晴らしいサービス・アプリケーションだが、クライアントアプリが比較的重めで、気軽にテキストを書くようなことには適していない。その点、iA WriterなどはMarkdownをサポートし、軽快にシンプルに気持ちよく書くことができる。それらの良いところ取りをしたのがAlternoteだ。

現状はまだMarkdownはフルサポートされておらず、さらにMarkdownSyntaxが自動的にリッチテキストに変換されてしまうので、純粋なプレーンテキストとして扱えない。だが、それも次のバージョンで解決されるだろう。

またiOSアプリの開発も進んでるようなので、MacでもモバイルでもどこでもMarkdownでEvernoteのノートを書くことができる。そう、Alternoteは今のところMac専用でiOS版も追加されるが、その他のプラットフォームについては未対応。最近は先進的なアプリはMacが先、またはMacのみ、というのが増えている。おそらく開発者が自分で使ってるのがMacだから、というのも大きいのかもしれない。ベンチャーやスタートアップの開発者の多くがMacを使っている。

もしあなたがMacを使ったことがないなら、一度使ってみることをススメる。確かにWindowsのようなアプリの数はないが、デザインが良く使い易いアプリが多い。その多くが有償だったりするが、Mac使いはソフトウェアに対価を支払うということを知っている。(自分のまわりのWindowsユーザーはほぼ全て無料厨だ)
ゲームをするならWindows一択だが。

というわけで、Alternoteを推薦する。なお、ステマではない。

 

Apple Eventについての感想

先日のAppleのイベントでiPad ProやiPhone6s、そしてAppleTVが発表された。イベントの模様はすでにウェブにて視聴できるので、見てない人は見ると良いだろう。日本のメディアが紹介するテキストと画像ではわからない部分も多くあると思う。幸運にもAppleのイベントはいつもわかりやすい英語で話してくれる。英語を勉強してる人にも良い教材となるだろう。その点、Googleのイベントは早口でくだけた英語で聞き取りにくい。

さて、個人的に思うところを書いていこう。イベントの紹介順に従い、Apple Watchから。 特に新機種などはなく、Sportのピンクの追加とエルメスモデルProduct Redバンド(収益の一部を慈善団体に寄付)などが発表されたが、個人的に注目したのはデモだ。デモでは医療関係のアプリ・サービスを開発しているAirStripが患者の心拍などをモニターする機械の情報をAppleWatchに表示するものを紹介した。いつでもどこでも患者の状態を確認でき、看護師などの問い合わせや返答などがAppleWatchでできる。AppleWatchをただのオシャレツールやiPhoneのオマケのような存在ではなく、しっかりとした存在感の持てる端末にできる可能性を示したと感じた。WatchOS2でネイティブアプリが動かせるようになるが、それからがやっとスタート地点に立ったところだ。これから続々とAppleWatchの活用事例がでてくるはずだ。これまでが何もできず話題にもできなかったのだから。”売れてないのでは”という噂もよく聞かれたWatchだが、ホリデーシーズンに向けて販売数は上がると予想する。そして来年の新機種発表時には、今より多くの国での販売も加わり、一段と大きな製品担っていくと思う。

続いてiPad。事前にリークなどの通り、今年はiPhone発表会でiPad Proが発表された。通常は翌月に別のイベントを開いていた。iPad Proは12.9インチで4GB RAM。A9XチップはIntel Core i5を超えるほどの処理能力があるらしい。イベントでもフィルシラーがデスクトップクラスと何度もアピールしていた。iPad自体の売り上げは低迷気味で、今回の狙いはエンタープライズ。クリエイティブな仕事をしている人に利用してもらうためだ。そのため、Apple PencilSmart Keyboardを追加してきた。Surface対抗なのは間違いない。(にもかかわらずMicrosoftがデモに登場したのには驚いた)
サイズ的にもラップトップの代替な感じで、通常の遊び利用で買う人は少ないだろう。価格が高いし大きすぎて扱いにくい。Surfaceは通常のWindowsとしても利用できるが、iPad ProはiOSのみで、マルチタスクなどで大きな制約がある。なかなか苦戦するだろうと予想する。そこまで大きな売り上げ貢献にはならないだろう。iPad mini 4も同時に発表されたが、フルサイズのAirは新型はなく、買い替えを予定していた人は残念な結果だ。自分もそろそろiPad 3がきつくなってきた。

Apple TVも長い間待たされてきた製品だ。ついにAppStoreの追加の時だ。それにSiriやタッチリモコンなど、iOS製品の特徴を順調に取り込んできたと言える。”テレビの未来”とのことだが、テレビのテレビたるところは、スイッチオンすればすぐにコンテンツが流れてくる点だ。いちいち見たいコンテンツを選ぶ時間と余裕をユーザーが受け入れられるか。見たいものがあるならしっかり選ぶだろうが、とりあえずテレビをつけて、流すのが目的の人にとってはわずらわしいだけだろう。この点は今後改良が必要になってくるだろう。ユーザーが見たコンテンツを分析し、テレビをつけたらすぐに(とりあえず)オススメのコンテンツを流し始める、というような機能が求められる。最後に見ていたテレビ番組の次のエピソードなど。
基本的にNetflixやHuluのような有料サービスを見ることになるので、無料の地上波が主流の日本で大きな普及はないだろう。そもそもAppleTVの存在を知らない人ばかりだ。初代は2007年の発売。現行バージョンも2010年から。Hulu視聴やAirPlayでよく使っている。
新型はいつでもSiriでコンテンツを探したり、通常のSiriの仕事のように天気やスポーツのスコアなどを答えてくれる。動画コンテンツはAppleが1つにまとめて管理し、詳細ページからどのサービスで視聴するか選択して再生できる。これはすごく助かる。いちいちNetflixとHuluをいったりきたりして探さなくてもいい。
情報ではAppleTVのSiriは日本語を理解できるらしいので、日本も初期販売国になる可能性が高い。即ポチである。
リモコンもタッチ対応に進化し、ゲームをするのにも利用できる。デモではCrossyRoadのマルチプレイヤーをやっていたが、なかなかの出来だった。ヘビーなゲーマーを取り込むのは難しそうだが、カジュアルゲームをみんなでワイワイやったり、iPhoneではやりにくいアクションやRPGなどをコントローラーを使ってテレビで遊ぶ、というのは魅力となる。特にFFシリーズは毎回コントローラーで減点されている。別売りのMFiの普通のゲーム機のようなコントローラーでプレイすれば、まさにPlayStationのようなイメージで楽しめるだろう。問題は、AppleTV向けにゲームをリリースしてくれるかどうかだ。既存のAppleTVはiPhoneのようには売れていないので、開発資源を投入するのはリスクがある。現実的には、動画視聴向けに購入したユーザーに対して2番目の特徴としてゲームを進めていき、数が出たところで、ゲームがより主役に近づくといった感じか。それでもPlayStationやXboxなどに対抗するには何年もかかるだろう。GoogleもAndroidで同様のことをやってくるだろうから、今後ゲーム専用機の方も競合が増え難しい市場になっていく。
Apple Music for Apple TVは、どうやらこの新型を示していたようで、既存のAppleTVにはApple Musicは対応しないのが残念なところ。

iPhoneについて。2年ごとにデザインを変更し、間の年は中身のハードウェアを進化させる、というプランになっており、今回は中身の進化となった。iPhone 6sはApple Watchで登場したForce Touchに対応し3D Touchという名称となった。タッチ以外に強く押し込むというアクションをソフトウェアに実装できるようになる。なかなかおもしろい操作ではあるが、操作しにくいWatchでは大いに利用の利点があるが、余裕のあるiPhoneでは使いどころ・実装のしどころが難しいと思う。あるとちょっと便利になるけど、なくても全然問題ない、という印象。3D Touchに付属したといっていい振動で押し込みに答えるHapticがどんなおもしろいことができるか、というのはあるかもしれない。そのほか、チップやカメラが順調に進化した。LivePhotoという動く写真はおもしろいが、無駄に容量を食うことになる。動くものがとりたいなら動画でいいんじゃないか、と思ったり。 AndroidからiPhoneへの乗り換えサポートするアプリについても言及されたので、早い段階で登場すると思われる。Apple Music for Androidについては何もなかった。iPhone Upgrade Programというサブスクリプションで常に最新のiPhoneが持てるサービスを米国で始める。これがあればMVNOとの組み合わせで最強のiPhone生活ができるかもしれない。

最後に、Rebuild fmでチップマニアの人と今回のイベントについて語っているエピソードは必聴だ。

 

Google Play Musicもきた

ここのところ、サブスクリプションの音楽聞き放題サービスが次々と日本でローンチし始めた。時系列にするとこんな感じ。

  • 2006-10-03 Napster Launched
  • 2010-05-31 Napster Closed
  • 2012-02-XX Sony Music Unlimited Launched
  • 2015-03-30 Sony Music Unlimited Closed
  • 2015-05-27 AWA Launched
  • 2015-06-11 LINE Music Launched
  • 2015-06-30 Apple Music Launched
  • 2015-09-03 Google Play Music Launched

5月以後に大手のプレイヤーが続々とサービスイン。AmazonはPrimeで動画を始めることになってるが、アメリカでは音楽サービスも展開してるので、これも日本にやってくる可能性がある。MicrosoftもGroove(旧 Xbox Music)があるが、日本ではストアのみで聞き放題サービスはないようだ。

アメリカでは他にもSpotifyPandoraRhapsody(旧RealNetwork & Napster)TidalRdioDeezerなどがある。

さて、簡単に機能と料金を比べてみよう。

Apple Music Google Play Music AWA LINE
料金 980-1480 980 360-980 500-1080
プラットフォーム iOS Mac Windows Android AppleTV Android iOS Web iOS Android iOS Android Web
ロッカー 25000曲 50000曲 なし なし
特徴 Connect(ミュージシャンとの交流)
Beats 1(ラジオ)
キュレートプレイリスト
家族料金
ロッカーが大きい ラジオ的な格安のプラン LINE友達と共有

邦楽ライブラリは日本勢の方が優勢なのかもしれないが、機能面やプラットフォーム面でAppleやGoogleが優るか。特にAppleMusicはiOSに深く実装されているため、ライブラリに追加したものはAppleのMusicアプリ以外でも聞くことができる。GoogleもAndroidでは同様か?AWAやLINEにはAPIがなさそうなので、公式アプリでしか聞くことができないと思われる。
GoogleのLockerは無料で50000曲もあり、AppleのiTunesMatchが無料で使えるようなものだ。果たしてGoogleはこの機能を実現するためにレコード会社になんらかの支払いをしてるんだろうか。

個人的にApple信者なのでAppleMusicもしくはiTunesMatchということになるが、無料で音楽を楽しみたい人はGoogleになる。

Choice is yours.

Photo by @HayeurJF