Steve Jobsから新しい時代に

2011年10月5日、世界で最も評価されているCEO、Steve Jobsがこの世を去った。

彼の作ったAppleは、常に革新的で美しい製品を作り、人々を熱狂させてきた。Mac、iPod、iTunes、iPhone、iPad。そのどれもが、手にした人を魅了し虜にする魔力のようなものを秘めている。それを創り上げてきたSteveはもういない。

それでも、世界は続いていく。Steveのいないこの世界。Apple。どんなものになるだろう。

今日という日に不適切なことかもしれないが、勝手にAppleの今後を考えてみた。そこで一つ思い浮かんだ突拍子もない作戦。

Amazon買収

Amazonはただのネット小売ではなく、AmazonWebServiceなどその他の魅力的な部分がある。そこで3つを挙げてみる。

1. Amazon Web Service

Appleにとって苦手とされてきた部分がクラウドサービスだ。MobileMeなどは初期から多くの問題を抱え不評だった。そしてもうすぐ始まるiCloudでは、そのバックエンドはMicrosoftのAzureやAmazonのプラットフォームを利用していることが明らかになっている。Appleはこの分野が得意ではないのだ。そこでAmazon買収でここを強化できる。対抗するMicrosoft(Azure)もGoogle(AppEngine)も独自のクラウドプラットフォームを持っている。Appleもより信頼性の高いものが必要となるだろう。

2. Kindle

Amazonは最初ネット本屋から始まった。そして、デジタル本屋になった。Kindleである。Kindleはデジタルブックリーダーであるが、それとセットでKindleStoreという本屋もあり、Kindle端末から簡単にいつでも、そして割安で購入できる。デジタルブックストアではトップにつけている。AppleのiBookStoreはほとんど話題にもならず、今後もそこまでの期待はできない。そこでAmazonのKindleを手元におくことで、音楽のiTunesと共に業界のトップの地位を確立できる。残るは動画部門か。

3. Jeff Bezos

Jeff BezosはAmazonの創業者でありCEO。次世代のビジョナリーな人物だと評価されている。先日のKindleFireの発表会でもSteveJobsのように高い評価をされた。Amazon買収により彼をApple CEOに迎えることで、Appleの革新的なDNAを維持継続することはできるのではないか。ティム・クックやフィル・シラーなどは優秀だが、SteveJobsやJeffBezosのようなアイデアの源水ではない印象だ。Appleらしさを続けるためにはSteveタイプの人材が必要。そう簡単には見つからない。がすぐそこにいるかもしれないのだ。

SteveJobsなき今、しばらくはAppleも”らしさ”を継続し続けるだろう。だが、2年3年も経てば、Steveの色も薄れ、自分の足で立たなければいけなくなる。その時に本当にAppleらしい輝きがそこにあるのかみんなの不安である。Cook船長には期待したいが、Appleの将来を見据え、別の道もあるということも考えてもらいたい。

果たしてiPadの次の製品はどんなものになるだろうか。家電か自動車か。ただただ新製品の発表会でSteveJobsの声と「One More Thing」を聴けなくなるのが寂しい。