Apple Fall Event 2016 Review

ついにiPhone7が発表され歓喜に沸いている日本列島。ただでさえiPhone大人気の日本で今年は大きな年になったといえる。FeliCaだ。予想内・予想外いろいろあったのでまとめてみようと思う。

iPhone 7

http://www.apple.com/jp/iphone/

結局今年もiPhone7とiPhone7Plusの2種類となった。噂にあったようなiPhone proのようなものはない。例年と同じくplusの方にいくらかの追加の特徴があるにとどまった。

新カラー Jet Black

これまで外装の黒系はスペースグレイのみだったが、今回リフレッシュして、Jet BlackとBlackの2種類となった。Blackはスペースグレイより大幅に黒くなったが若干薄めになっている。Jet Blackの方はまさに真っ黒に。ただし仕上げが異なることにより傷がつきやすいことを公式に認めている。発表後の投票を見るとこれらの黒系に人気が集中しているようだ。品薄必至。ちなみに、自分もiPhone 7 JetBlack 128GBを予約した。

防水防塵

Apple自身は耐水と表現している。IP67等級に適合している。等級の見方はこちらの記事がわかりやすい。iPhone7についていえば、30分水につけても大丈夫、とのこと。ただし、真水で低い水圧の元だろうから、暑いお湯や海水などでは条件が異なり大丈夫とはいえないだろう。水没も保証対象外となってるので注意だ。お風呂もやめた方がいいだろう。

ホームボタン

これまでホームボタンは完全に物理的なボタンになっていたが、今回よりボタンじゃなくなった。ただの板になり、電子的に押したことを認識して処理されることになる。ForceTouchになったのだ。だから押した感がなくなり最初は違和感があるようだ。慣れだろうと思うがこれまでとの大きな違いとして批判される可能性がある点だ。

カメラ

カメラも普通に進化してる。12MPで今回は無印の方にも光学手ブレ補正がついた。そしてPlusの方はデュアルレンズになった。ただ噂にあったように2つのレンズを使ってより良い画像を取れるようになるわけではなく、どうやら普通のレンズと望遠レンズという扱いのようだ。だが、そのおかげで、背景をぼかすなどの高級デジカメのような画像が撮れるようになる。

ApplePay with FeliCa

こちらも噂通り。iPhoneにFeliCaが搭載され日本ではSuicaが使えるようになる。同時にiDやQUICPayでのクレジットカード決済にも対応。日本でもやっとApplePayが始まるのだ。日本の場合、世界でも最も早く非接触決済が普及したことで独自規格のものとなってしまった。それがFeliCaを使ったもので、SuicaやらEdyやらiDやらだ。そのため、アメリカなどで始めたApplePayの標準仕様(PaywaveやPaypassなどのトークナイズしたNFC決済)に対応していない。そのためわざわざAppleが日本仕様に合わせた形だ。ガラパゴスに。したがって、グローバル仕様のApplePayにしか対応してないiPhone6&6SはApplePayが(店舗で)使えない。今後東京五輪に合わせて外国人向けにこのグローバル仕様に対応したリーダー端末やクレジットカード会社が出てくるだろうとは思うが、まずはiDかQUICPayに合わせてくるだろう。自分が使ってるクレジットカードがiDかQUICPayに対応してたらApplePayが使える。

イヤホンジャック廃止

実際にやってきた。売上にどれだけ影響するか。ケーブルがLightningイヤホンに限定されてしまうのは厳しいところだろう。イコールiPhoneでしか使えないイヤホンになってしまうからだ。USB-CでならAndroidやパソコンなどでも使えただろうに。Apple的にはやはりワイヤレスがあるべき姿と考えているのだろう。同時に発表されたAirPodsも良い製品に仕上がってるようだし、そもそもiPhoneとペアリングするとiCloud経由で全ての端末でAirPodsを使えるという体験が素晴らしい。とはいえ、世の多くの人がWindowsユーザーであるためそこまで使いやすくはならなさそう。WindowsからしてみればただのBluetoothイヤホンだ。そのほかスピーカーが2つになりステレオになったので、iPhone自体で聴く機会も増えるかもしれない。

Apple Watch series 2

http://www.apple.com/jp/watch/

AppleWatchも予想通り発表された。こちらも噂通りGPSが搭載され、噂通りセルラーは見送られた。大きな点はGPSとApplePay、そして防水あたり。防水のおかげで今度からは水泳のトラッキングもできるようになった。iPhone7の防水よりかなり強固なものに仕上がってるようだ。そのほか、CPUがデュアルコアになったことでよりすばらく処理できるようになる。こちらは現行版もseries 1という名前でデュアルコアとして再発売となった。2より価格は安い。GPSとApplePayと防水の値段が1万円という感じ。どうせ買うなら2でしょう。

このほかにはiPadの値下げなどが行われた。そしてMacはまた出なかった。正直iPhoneは完全なメジャーアップデートと呼んでいいものとなったと思う。イヤホンジャック廃止とホームボタンの変更は大きなものだ。消費者にどれくらい受け入れられるか。iPhoneの売り上げが落ちてきている中、起死回生の狼煙となるか減少の追撃となるか。

とりあえず、iPhone7予約した。カープが優勝したのでAppleWatch2も予約してしまった。が、こちらは1ヶ月待ちで出荷前にキャンセル濃厚。13日のwatchOS3アップデートを試してから考える。

 

Apple Fall Event 2016

AppleのiPhone発表イベントが近づいてきたので、直前のリーク情報や妄想まとめ。

iPhone 7 – 買うよ

  • A10 chip
  • Storage 32GB, 128GB and 256GB
  • New black color
  • IPX7 water resistance
  • No Headphone jack
  • Earpods with lightning adaptor
  • Dual lens camera for Plus
  • 12 megapixel camera
  • FeliCa support

2年周期でiPhone6持ちなので今回は買いの年。iPhone 7の新しいBlack(より黒い方)の128GBを狙う。

iOS 10

  • API for NFC/FeliCa 妄想

かなり信憑性が高まってるFeliCa対応。でも、実際にどれほど実装して使えるようにしてくるのか。Appleがやるのか、それともAPIを公開して各社が実装するのか。FeliCaはどうでもいいけど、早くApplePayを日本ではじめて欲しい。

Apple Watch 2

  • Thinner display
  • Longer battery
  • GPS

初代がまだ1年ちょっとだし、買い換える必要はないけど、内容と価格によっては買い換えるかも。iPhoneも財布もなしでジョギングして位置情報を記録してくれてApplePayもできたら最高や。

Macbook Pro

  • Intel Skylake chip
  • OLED touch panel

今はMacbook pro retina 15” mid 2012で、4年も経つけどパフォーマンスに全然不満がない。いつ買い換えるべきなのか。次の大幅な円高の時に狙うか。さっさと90円に行こう。

iPad Air

  • none

iPad pro 7”あるから買いはしないけど、在庫薄になってるらしいし、何かしらのアップデートはあるのかもしれない。iPad air 2から2年だし。

Airpods – 買うよ

  • Truly wireless earbuds

発表されたら即ポチる。ずっと待ってた。もしでなかったらBragi買っちゃう。技適あれば。

Airport Extreme 妄想

  • Siri
  • Competitor for AmazonEcho and GoogleHome

Wi-Fiのアクセスポイントが欲しくて妄想したけどTP-LINKのAnchor9が安くなってたから買ってしまった。出ても買わないかな。

さて、結果やいかに。

 

WWDC 2016 review

すでに1ヶ月以上が経ち、すでにPublic Betaまでリリースされてしまっているが、前回のエントリがWWDC予想だったので、今回はレビューをしないといけない。遅ればせながら。

iOS 10

iMessage API

予想通り。他社がAIやBotなどを進めてる中でAppleだけ何もしないわけにはいかないし。ただこちらはメッセージに定型文や画像をPUTするAPIなだけでBotなどには基本的に対応してないと思われる。iMessageの送受信APIがあれば、Bot用のAppleアカウントを作ってBotに対応させることができるだろうがAppleがそこまで公開するとは思えない。でももし公開すればサードパーティによるiMessage for Androidが可能になるだろう。そう、今回もこれはおあずけだ。秋のイベントでサプライズあるか?

Siri API

こちらも予想通り。1%としてたが。内容は6タイプのみの公開で、
– RideBooking(Uberなど乗り物の予約)
– Messaging(WeChatなどメッセージの送信。おそらくLINEも対応するはず)
– PhotoSearch(画像検索)
– Payments(支払い)
– VoIPCalling(ネット音声通話の開始)
– Workouts(ワークアウロの開始)
と、かなり用途が限定されてる。サードパーティのTODOアプリにタスクを追加、なんてことはできないかもしれない。どれかの使って代替的に対応できるのかもしれないが。AppleはAPIのオープンにかなり慎重なスタンスだから、今後広がっていく可能性が高い。

Message App 2.0

メッセージアプリが大きく進化し、表現力が蓋かになった。手書き文字の送信や相手のメッセージへの簡易返信フラグ、文字サイズや表示エフェクトなど大きく進化した。そして何より前述したiMessage APIを使ったAppStore in Messageが始まる。誰でも簡単にステッカーを売れるわけだ。LINEには大きなカウンターパンチと言える。ただし、やはりAndroid対応がないのでユーザーが限られてしまう問題が残る。これだけ多くの機能を追加しても使ってくれる人がいなければ、アプリ開発してくれる人がいなければ意味がない。

Maps & API

これは完全にノーマークだった。マップアプリにAPIを通じてレストランの予約ができたりするようになる。また、これ以外にもマップアプリ自体が大きく変わり使いやすくなった。ただ肝心の地図の内容がまだまだGoogleMapsに劣る点は否めない。そういえば、iOS 10で電車の乗り換え案内が日本(おそらく東京のみ)でも始まる。

Home

HomeKitのデバイスを操作するための専用のアプリが追加される。簡単な操作で家中のライトなどのHomeKit対応製品を管理できる。ただし日本だと対応製品がほとんどない。Siriでも操作できるよ。

Music

予想通り、Musicアプリがリデザインされた。正直微妙。慣れるまでに少々の時間がかかりそう。

Photos

他社がやってるように、写真を解析して自動的にアルバムを作ってくれるようになる(Memories)。

macOS Sierra

macOS

名称がmacOSになった。ただしナンバリングは変わらず10.12のまま。

Unlock Mac with Apple Watch

こちらも予想通り。ただしTouchIDではなくWatchのみ。Watch売りたいんだろうなぁ。Mac側は2013年以後のものが必要で、Appleアカウントも2段階認証を設定していないといけないなど幾つか条件がある。私のは無理だ。

Siri

MacにもSiriが来る。もう数年前から妄想されてたことがやっと実現。Siriで検索した結果をファイルに追加したりなど便利に使えそうだ。

Photos

こちらもiOS同様に自動でアルバムを作ってくれる。これらはすべてローカル側でやるようで、Mac、iPhone、iPadそれぞれ別個に解析作業をやるようだ。これはプライバシー優先のポリシーのためだとか。Googleならすべてサーバー側でやって各デバイスに結果を送ってくるだけだ。

Universal Clipboard

これは素晴らしい。Mac上でコピーしたテキストやファイルをiPhoneでペーストできる。今までいいちいちノートに書き留めるなど別のアプリを経由して渡さないといけなかった。

iCloud Drive

設定次第のようだが、今後はDocumentsとDesktopフォルダが自動的にiCloudDriveで同期されるそうな。これでMacを複数台使ってる人なんかはどれでも同じファイルを扱えると。iCloudDriveの容量/料金が・・・

Optimize Storage

あまり使わないファイルなどを自動的にiCloud側に置いてローカルから中身を消し、Macの空き容量を確保してくれるらしい。個人的にかなり嬉しい機能だけど、たぶん事故る人(Appleに勝手にファイル消されたと怒る人)が出てきて問題になる。復旧できるといいけど戻せなくなって完全にアウトになると厳しそう。

Tabs

一部のアプリを除いてどのアプリでもタブでファイルを開けるようになるという。サードパーティアプリも自動的にタブ対応になるはず。

Picture in Picture

SafariやiTunesの動画再生を常時前面において表示できるようになる。最近のiPadが対応してるやつ。

watchOS 3

Dock

Glanceに変えてDockが登場。さらにDockに追加したアプリは常にロード済みの状態で待機しておき、起動があっという間に。これまでにWatchアプリの起動の遅さを大幅に改善してくれる。ただし10枠。

WatchFaces

ミッキーについでミニーも登場。その他にもActivityRingsをフィーチャーしたFacesも複数追加され選択肢が増える。まだサードパーティにフルに公開はしないようだ。

Breathe

新しく深呼吸してリラックスするというフィットネス機能が追加される。1日に1回くらいはやるかな。

Scribble

手書き文字に対応。手書きを認識し文字にしてくれる。

SOS

サイドボタンを長押しすると簡単に緊急電話がかけられるようになる。海外に行った時にその国の緊急番号を知らなくてもwatchがかけてくれる。

感想

iOSは新しいiMessageやSiriのAPIでどんなアプリが出てくるのか楽しみだ。MapsのAPIはそこまで使われることはなさそう。それ以外は小粒な進化か。
macOSは空き容量を増やして欲しいので歓迎。Crashplanでバックアップしてるので、もし消されてしまっても復旧はできるか。
watchOSが一番の期待。PublicBetaのプロファイルは配布されているがまだリリースはない。watchは今後もなしのままかもしれない。

 

Shopping list of IT Giants

大企業による買収はサービスの進化を早める目的だったり、はたまた買収先の企業の人材を確保する(acquhire)のが目的だったりする。買収は投資であり、当然成功も失敗もある。さて、今回はWikipediaの有名企業(主にIT)の買収企業一覧ページがあるので、リンク貼り付けと、個人的に思いのある買収にコメントという形で書いてみようと思う。

Google

  • Picasa @2004 – 画像共有サービス。flickrと競合するかに思われたが完全にGoogleに吸収されてしまった。
  • Keyhole @2004 – Google Earthになった。確かKeyholeは有料だったが買収後同機能が無料になった。
  • Urchin @2005 – 今のGoogleAnalytics。こちらも買収後無料で使えるようになった。
  • Android @2005 – モバイルOSのアレ。
  • Youtube @2006 – 約2000億円で買収。当時すでに圧倒的トップで、今日も揺るがない。安い買い物だったか。
  • Jaiku @2007 – Twitter競合のマイクロブログ。個人的にはこっちの方が好きだった。買収後まもなく終了。
  • BumpTop @2010 – デスクトップをリッチにしてくれるアプリ。買収後終了。
  • Motorola Mobility @2011 – モトローラの携帯電話デバイス部門。特許などを残しレノボに売却。
  • Sparrow @2012 – Mac用のGmailに特化したメールアプリ。買収後終了。

総評としては、いろんな方面に満遍なく手を出し、潰したサービスも多いが、割と上手く本体に取り込んでる印象。最近はロボットなど将来性のある事業(Google X)に力を入れる。

Apple

  • NexT @1997 – Appleを追い出されたSteveJobsが始めた企業。Steve丸ごと買収。
  • Siri @2010 – みんな大好きSiri。
  • C3 Tech @2011 – AppleMapsのflyover。
  • PrimeSense @2013 – Xboxの初期のKinect。今後のAppleでの採用に期待。
  • Beats @2014 – ヘッドホンとAppleMusicに。

かなり内部技術的な目的の買収が多い。ほぼ全てが本体に吸収されるので、成功や失敗は評価しにくいか。

Microsoft

  • Hotmail @1997 – Webメールの先駆け。
  • Skype @2011 – VoIPの雄。パソコン向けのビデオ会議では人気のようだが、メッセンジャー業界では負け組に。
  • Nokia携帯電話部門 @2013 – WindowsPhone向けに注力しながらAndroid端末を出したりか。
  • Mojang @2014 – MineCraftのメーカー。買収額$2500M。
  • Sunrise @2015 – モバイルで人気のカレンダーアプリ。最近終了宣言。Outlookに吸収。
  • Wunderkinder @2015 – タスク管理のWunderlistのメーカー。

Google同様にいろんな分野を手にかけるがGoogleほど無作法ではないか。買収したサービスはしばらく生き続ける場合もあるが、だいたいがその後右往左往した後本体に取り込まれる感じ。

Facebook

  • Domain @2005 – facebook.comは$200kとか。
  • FriendFeed @2009 – Twitter競合。今年まで続いてた模様。
  • Domain @2010 – fb.comは$8.5mとか。2文字は高い。
  • Gowalla @2011 – foursquareの競合。
  • Instagram @2011 – FBによるバブリーな買収第1弾。$1b!
  • WhatsApp @2014 – メッセンジャーでトップシェアを誇ってた。最近は本家のfbと双頭状態。$19bという破格の買収額。
  • Oculus VR @2014 – ゴーグル上で仮想現実などのゲームを楽しむための次世代技術なハードメーカー。将来への投資か。

ここで挙げた買収はそこまでシナジーのあるものではなかったように思う。ライバルに取られる前に確保した感じ。

Twitter

  • Atebits @2010 – Mac用クライアント「 Tweetie」のAcqhire。その後公式アプリになるが放置プレイが続く。
  • TweetDeck @2011 – こちらもクライアントアプリ。現在も続いてる。ビジネス向け?
  • Posterous @2012 – Tumblrのようなシンプルなブログサービスだった。終了済み
  • Vine @2012 – 6秒動画のアレ。
  • Twitpic @2014 – Twitterはテキストのみだったので画像を共有するためのサービス。Twitterが公式に画像サービスを始めて潰れそうになったところをTwitterに救われる。ただし、事業自体は終了し、過去の画像のホスティングのみ。

  • Periscope @2015 – ライブ中継アプリ。

Tweet機能の補完するものが多い。Twitter事業がシンプルなだけに買収目的もはっきりしたものが多い。

Yahoo!

  • Inktomi @ 2002 – サーチエンジン
  • Delicious @2005 – ソーシャルブックマーク
  • Ludicorp @2005 – flickr作った企業
  • Tumblr @2013 – 人気のブログサービス
  • Qwiki @2013 – 画像や動画を自動で編集して1つにまとめてくれるモバイルアプリ
  • Xobni @2013 – Emailクライアントにソーシャル機能をつけるアプリ
  • Rockmelt @2013 – ソーシャルに特化したウェブブラウザ
  • Cooliris @2014 – 画像を壁にタイル状に並べたようなクールなビュアー。iOS初期からあり人気だった。

衝動買いが大好きな愛すべきYahoo。昔はGoogleを凌駕する企業だったのに今では大きな差がついてしまった。買収も上手くシナジー効果を出せていない。Deliciousやflickrなどはずっと放置プレイが続いた。買収サービスをYahooブランドに変えただけ、というものも多いようで、様々なサービスを詰め込んだ雑なサービス、になってしまった印象。星の数ほどのベンチャーが生まれるアメリカでは地味に映ったか。日本ではサービスの選択肢が少ないのでYahooJapanは一般向けにすこぶる好評。

Wikipediaにまとめられてるのはこれらの企業。その他TechCrunchにThe Age of Acquisitionsといった記事もある。

 

Apple TV 4gen Review

ついにAppleTV4が発売された。自分も信者見習いとして当然のように発売日ゲットに成功した。そこで、今回は個人的な感想・レビューを書いてみる。

いいところ

Apps

2代目、3代目と買ってきた自分にとっては、やはりサードパーティアプリ解禁が大きい。発売日からAppStore for AppleTVが開店し、すでにいくつかのゲームなども販売している。以下のアプリをインストールした。

[Games]
 
* Alphalt 8
* CrossyRoad
* Shadownatic

[TV]
 
* Netflix
* TED
* Plex
* NHK TV* Periscope
* Youtube
* Vimeo

[Other]
 
* Plane Finder
* Yummy
* Airbnb
* TripAdvisor
* Kitchen Stories

主に使ってるのは今の所Netflixくらい。Huluはまだ対応できてないようだ。当然iTunesMoviesも見ることができる。他にも、BANDAI CHANNELやJリーグオンデマンドなどがあるので、ファンなら楽しめるだろう。

Look & Feel

前世代のAppleTVより大幅にスペックアップしてるおかげもあり、操作性がかなり向上している。動画再生中にシークしたり、音声変更するのもかなり滑らかに設定変更&再生継続できるようになっている。既存のテレビが本当に過去のものになる感じだ。その他、大きいところでは、HDMIの新しい規格に対応してることで、AppleTVを起動するとテレビが自動的にAppleTVのHDMI入力に切り替えてくれるし、音声ボリューム変更もAppleTV経由で操作ができるようになっている。AppleTVを放置しておくとスクリーンセーバーに切り替わるが、そのまま放っておくと自動的にテレビの電源も切ってくれる。さすがによくできている(テレビが対応してる場合)。

わるいところ

絶望的な入力

古いAppleTVだとiOSのRemoteアプリを使用してAppleTVを操作でき、文字入力もiPhoneから入力できていたのだが、今の所AppleTV4ではRemoteアプリが使えない。AppleTVだけで文字入力しないといけない。これが絶望的に面倒である。特に、サードパーティアプリでログインなどをする際、IDやPASSを長いものにしていたら、やる気なくす。先進的な幾つかのアプリはTV用のログイン方法を採用していて、TVの画面に5文字ほどのランダム文字列を表示し、あとはiPhoneなどからウェブでログインした後、その文字列を入力することで、TV側でもログイン認証ができるものだ。Airbnbなどがこれに対応している。おそらくAppleが推奨している方法なんだろうと思うが、AppleTVが発表されて時間がなかったため、一般のアプリはそこまで作り込めなかったと予想する。Plexなんかが対応できていない。

光出力端子がない

前世代のものは光端子があったので、HDMIでテレビに出力していても音声だけは光端子に出力できていた。そのため、自分は余ってるパソコンモニターをAppleTV用に使ってて、音声のみ5.1chスピーカーに出している。だがAppleTV4はHDMIしかなく、テレビ(モニター)側から音声出力しないといけない。パソコンモニターだとそこは極めて貧弱なところだ。光端子があればテレビを消してても音声だけは出力できていたが、4はHDMIのみなのでテレビ側の電源が入ってないとおそらく音も出ないと思われる。相変わらずAppleの大胆な切り捨てだ。

不満な点もあるが、総合すると良い製品だと思う。価格がもう少し安ければとは思う。一般向けなら15000円は切ってほしいかな。おそらく円高で80円/ドルとかになったら、15000円切るだろう。ドルで$149なので、100円でもギリギリか。
とりあえず、信者見習いとして、Mac・iOS・AppleWatch・tvosと各プラットフォームの対応機は確保してる。自動車が出てきたら悩むところだ。だがCarPlayはまともな製品が出てきたら買うつもりだ。今の所出ているPioneer製のはかなり残念なものらしいし。

というわけで、買いです!

 

Apple Musicの楽しみ方

Appleが始めた定額ストリーミング音楽サービスApple Music。初めての課金が目の前(10月1日)に迫ってきて、おそらくほとんどの人は継続しないだろうと思われるが、個人的には続けるつもり。やはり見つけた音楽をいつでもすぐに聞けるのは楽しい。そこで今回はオススメの楽しみ方を提案する。

必要なもの

  • Apple Music
  • Hulu / Netflix
  • Web or Apps
  • ドラマ愛(主に海外)

と書いてはみたけど、実はどれもオプションだったりする。要は、音楽サービスと動画サービスとウェブ、があればいいのだ。SpotifyでもGyaoでもなんでもね。シンプルに言えば、映画やドラマを見て、BGMで流れた曲を楽しめばいいのである。

別にHuluやNetflixじゃなくてもレンタルDVDなどでも全然構わない。見てる時に良い曲に出会ったらすぐにチェックすることが重要だ。逃せば二度と会えないかもしれないから。簡単にするならShazamするのが一番手っ取り早いだろう。音楽が流れてる最中にスマホでShazamアプリを起動して聞かせれば、なんという曲か教えてくれる。精度はピカイチだ。邦楽でも多くカバーしてるはずだ。だが、残念ながら音楽サービスのほとんどが邦楽がイマイチなので、邦楽好きの人はストリーミングサービスは諦めよう。主に海外ドラマ、洋楽好きの人が対象だ。iPhoneだとshazamで見つけた曲をそのままAppleMusicで聴く機能がある。

また、その他、tunefindなどでドラマやエピソードを検索することで使われてる曲を一覧してくれる。tunefindでも、iTunesStoreやAppleMusicへのリンクがあるので、すぐに聴いたり購入したりできる。当然ながら、日本のドラマに関する情報はない。

アプリを使う方法だと、Traktで映画やドラマの視聴履歴を残せるが、Traktを使ったiPhoneアプリのCheckTraktがオススメだ。視聴中のドラマをチェックインすると、そのエピソードで使われてる曲を一覧表示してくれる。

このやり方で、自分はアメリカドラマのRevengeにてAgnes ObelRiversideに出会った(自分の中のベスト10に入る曲。iTunesで200回以上聴いてる)し、最近ではNetflixで見たsense8にてAntlersのKetteringを見つけた。
テレビドラマで聞くと場面と一緒になってよく聞こえる効果がある。たぶん。だから、たくさんドラマを見ればたくさんの音楽にも出会えるはずだ。

もちろん、Google Play MusicでもいいしAWAでもいいだろう。ただ、個人的に「Youtubeはいかん」と思う。あれは動画サービスであり音楽サービスではない。PRの場としては良いだろうけど、Youtubeの音楽業界に対する破壊力は極めて大きいと思う。とりあえず、音楽聞くのを目的にしたAPI利用は禁止すべきだと思う。

というわけで、音楽サービスはお金がかかるが、それに見合うよう楽しむべきである。For Youを適当に再生するもよし、好きな曲のStationを開始するもよし。Last.fmMySpaceなどでも音楽を楽しむ手がかりになるだろう。

 

Apple Eventについての感想

先日のAppleのイベントでiPad ProやiPhone6s、そしてAppleTVが発表された。イベントの模様はすでにウェブにて視聴できるので、見てない人は見ると良いだろう。日本のメディアが紹介するテキストと画像ではわからない部分も多くあると思う。幸運にもAppleのイベントはいつもわかりやすい英語で話してくれる。英語を勉強してる人にも良い教材となるだろう。その点、Googleのイベントは早口でくだけた英語で聞き取りにくい。

さて、個人的に思うところを書いていこう。イベントの紹介順に従い、Apple Watchから。 特に新機種などはなく、Sportのピンクの追加とエルメスモデルProduct Redバンド(収益の一部を慈善団体に寄付)などが発表されたが、個人的に注目したのはデモだ。デモでは医療関係のアプリ・サービスを開発しているAirStripが患者の心拍などをモニターする機械の情報をAppleWatchに表示するものを紹介した。いつでもどこでも患者の状態を確認でき、看護師などの問い合わせや返答などがAppleWatchでできる。AppleWatchをただのオシャレツールやiPhoneのオマケのような存在ではなく、しっかりとした存在感の持てる端末にできる可能性を示したと感じた。WatchOS2でネイティブアプリが動かせるようになるが、それからがやっとスタート地点に立ったところだ。これから続々とAppleWatchの活用事例がでてくるはずだ。これまでが何もできず話題にもできなかったのだから。”売れてないのでは”という噂もよく聞かれたWatchだが、ホリデーシーズンに向けて販売数は上がると予想する。そして来年の新機種発表時には、今より多くの国での販売も加わり、一段と大きな製品担っていくと思う。

続いてiPad。事前にリークなどの通り、今年はiPhone発表会でiPad Proが発表された。通常は翌月に別のイベントを開いていた。iPad Proは12.9インチで4GB RAM。A9XチップはIntel Core i5を超えるほどの処理能力があるらしい。イベントでもフィルシラーがデスクトップクラスと何度もアピールしていた。iPad自体の売り上げは低迷気味で、今回の狙いはエンタープライズ。クリエイティブな仕事をしている人に利用してもらうためだ。そのため、Apple PencilSmart Keyboardを追加してきた。Surface対抗なのは間違いない。(にもかかわらずMicrosoftがデモに登場したのには驚いた)
サイズ的にもラップトップの代替な感じで、通常の遊び利用で買う人は少ないだろう。価格が高いし大きすぎて扱いにくい。Surfaceは通常のWindowsとしても利用できるが、iPad ProはiOSのみで、マルチタスクなどで大きな制約がある。なかなか苦戦するだろうと予想する。そこまで大きな売り上げ貢献にはならないだろう。iPad mini 4も同時に発表されたが、フルサイズのAirは新型はなく、買い替えを予定していた人は残念な結果だ。自分もそろそろiPad 3がきつくなってきた。

Apple TVも長い間待たされてきた製品だ。ついにAppStoreの追加の時だ。それにSiriやタッチリモコンなど、iOS製品の特徴を順調に取り込んできたと言える。”テレビの未来”とのことだが、テレビのテレビたるところは、スイッチオンすればすぐにコンテンツが流れてくる点だ。いちいち見たいコンテンツを選ぶ時間と余裕をユーザーが受け入れられるか。見たいものがあるならしっかり選ぶだろうが、とりあえずテレビをつけて、流すのが目的の人にとってはわずらわしいだけだろう。この点は今後改良が必要になってくるだろう。ユーザーが見たコンテンツを分析し、テレビをつけたらすぐに(とりあえず)オススメのコンテンツを流し始める、というような機能が求められる。最後に見ていたテレビ番組の次のエピソードなど。
基本的にNetflixやHuluのような有料サービスを見ることになるので、無料の地上波が主流の日本で大きな普及はないだろう。そもそもAppleTVの存在を知らない人ばかりだ。初代は2007年の発売。現行バージョンも2010年から。Hulu視聴やAirPlayでよく使っている。
新型はいつでもSiriでコンテンツを探したり、通常のSiriの仕事のように天気やスポーツのスコアなどを答えてくれる。動画コンテンツはAppleが1つにまとめて管理し、詳細ページからどのサービスで視聴するか選択して再生できる。これはすごく助かる。いちいちNetflixとHuluをいったりきたりして探さなくてもいい。
情報ではAppleTVのSiriは日本語を理解できるらしいので、日本も初期販売国になる可能性が高い。即ポチである。
リモコンもタッチ対応に進化し、ゲームをするのにも利用できる。デモではCrossyRoadのマルチプレイヤーをやっていたが、なかなかの出来だった。ヘビーなゲーマーを取り込むのは難しそうだが、カジュアルゲームをみんなでワイワイやったり、iPhoneではやりにくいアクションやRPGなどをコントローラーを使ってテレビで遊ぶ、というのは魅力となる。特にFFシリーズは毎回コントローラーで減点されている。別売りのMFiの普通のゲーム機のようなコントローラーでプレイすれば、まさにPlayStationのようなイメージで楽しめるだろう。問題は、AppleTV向けにゲームをリリースしてくれるかどうかだ。既存のAppleTVはiPhoneのようには売れていないので、開発資源を投入するのはリスクがある。現実的には、動画視聴向けに購入したユーザーに対して2番目の特徴としてゲームを進めていき、数が出たところで、ゲームがより主役に近づくといった感じか。それでもPlayStationやXboxなどに対抗するには何年もかかるだろう。GoogleもAndroidで同様のことをやってくるだろうから、今後ゲーム専用機の方も競合が増え難しい市場になっていく。
Apple Music for Apple TVは、どうやらこの新型を示していたようで、既存のAppleTVにはApple Musicは対応しないのが残念なところ。

iPhoneについて。2年ごとにデザインを変更し、間の年は中身のハードウェアを進化させる、というプランになっており、今回は中身の進化となった。iPhone 6sはApple Watchで登場したForce Touchに対応し3D Touchという名称となった。タッチ以外に強く押し込むというアクションをソフトウェアに実装できるようになる。なかなかおもしろい操作ではあるが、操作しにくいWatchでは大いに利用の利点があるが、余裕のあるiPhoneでは使いどころ・実装のしどころが難しいと思う。あるとちょっと便利になるけど、なくても全然問題ない、という印象。3D Touchに付属したといっていい振動で押し込みに答えるHapticがどんなおもしろいことができるか、というのはあるかもしれない。そのほか、チップやカメラが順調に進化した。LivePhotoという動く写真はおもしろいが、無駄に容量を食うことになる。動くものがとりたいなら動画でいいんじゃないか、と思ったり。 AndroidからiPhoneへの乗り換えサポートするアプリについても言及されたので、早い段階で登場すると思われる。Apple Music for Androidについては何もなかった。iPhone Upgrade Programというサブスクリプションで常に最新のiPhoneが持てるサービスを米国で始める。これがあればMVNOとの組み合わせで最強のiPhone生活ができるかもしれない。

最後に、Rebuild fmでチップマニアの人と今回のイベントについて語っているエピソードは必聴だ。

 

Apple Musicでプレイリストを共有する方法

Apple Musicが始まってもう2ヶ月が経つ。みんな楽しんでるだろうか。いや、そうでもないか。iPhoneユーザーなのに使ってない、もしくは知らない人も多いんだろう。
そんなApple Musicだが、自分は信者度を高めるために継続することにした。洋楽でもアルバムの発売日からすべて聴けるのは素晴らしい。邦楽好きの人は音楽ストリーミングサービスは向いてない、のが現在のところ。そもそもコンテンツが提供されないから、どのサービスでも楽しむことはできない。

さて、Spofityではソーシャルな機能で他の人が作ったプレイリストをフォローして常に編集され変化していく音楽リストを楽しむ機能がある。Apple Musicにソーシャルな機能は一見ないようにみえるが、一応プレイリストを共有して友達同士で楽しむことが可能だ。ただ音楽聞き放題サービスではないのだ。

iTunesで共有する

プレイリストを開いて ・・・ ボタンをクリックすれば共有できるメニューが現れる。
share on itunes
それを選択すればプレイリストが共有設定になり、共有のためのURLをコピーしたりメールで送ったりできる。

共有をやめるときも同じところだ。
cancel sharing

iPhoneで共有する

iPhoneでも同じようにプレイリストを開いて Shareボタン(箱から矢印が上に伸びてるやつ!)をタップすればOK。

share on iphone

でもバグなのかわからないが、普通ならこちらもメニューが出ると思うが、iOS 9 Betaの現状何も現れない。が、共有にはなっている。ただ共有URLが取得できない。iOS 8.4や9のリリース版だと問題ないだろう。

共有の解除は EDIT から編集モードにして共有のスイッチをオフにすればOK。
cancel sharing

共有URLを友達に知らせれば、自分が作ったプレイリストを友達が聴けるようになる。もちろん、その友達がApple Musicユーザーの場合だ。またApple Musicのライブラリにないものは当然聞くことができない。邦楽全般は厳しいだろう。

現状の注意点

最後に注意点としては、自分で共有URLをクリックして開くと、どうやら自分のプレイリストが共有された側になり、閲覧のみになるようだ(OS X 10.10.5 iTunes 12.2.2.25で確認)。そうなると、プレイリストの管理権限が完全に失われ、AppleMusicライブラリにない音楽も再生できなくなる。たとえローカルにあっても。自分はプレイリストを削除して作り直した。

最後に、私の好みの洋楽メインのプレイリストが、こちら。それからBGM向きのサントラメインのプレイリストが、こちら

まだまだApple Musicはバグや不足している機能があるが、個人的に好きなサービスになっている。9月9日にはMusic関連の発表があるかもしれない。Android向けやAppleTV向けの対応があるから必ず触れるはずだ。楽しみに待とう。

 

Apple Event @ 2015/09/09

AppleのiPhone発表イベントが2015/09/09に決まった。日本時間だと10日の午前2時。そこで発表されるであろうアジェンダを予想してみた。発表の可能性と未発表の部分を。太字は高確率、斜体は望み薄。

El Capitan 100%

  • 4k
  • Siri – Hey Siri anytime

iOS 9 100%

  • no idea

WatchOS 2 100%

  • no idea

iPhone 100%

  • 2 model
  • Force Touch

Apple TV 70%

  • Third Party Apps
  • Kinect Controller
  • 4k
  • $149(guess)
  • Apple Music

Apps for Android 100%

  • Apple Music
  • Migration App
  • iMessage for Android(please)

Magic Mouse 50%

  • Wireless
  • Chargeable Battery

4k Display 0.1%

last update on 2015/08/29
 

Photos in the Cloud

Photos.app

ついにAppleが新しい写真管理アプリPhotos.app を公開した。予想通りというべきか、iOSライクなシンプルでおなじみのデザインとインターフェイスになっている。Appleの現在のデザイン思想としては、左にメニュー一覧を表示し右にコンテンツというのは古い、コンテンツをできる限りいっぱいに表示させるべき、というのがあるのだろう。MacのiTunesもそんな感じに変化している。

さて、各メディアのファーストインプレッションを見てみると、Apertureのようなプロ向けではない、という印象のようだ。たしかにあのUIでは・・・ただ編集機能は割と豊富にあるようだ。自動補正やフィルタから、細かく修正も可能。だが、Apertureで出来たような、写真の一部だけを変化させるような機能はどうなんだろう。リリースされてからのお楽しみか。

Apple iCloud Photo Library

今回のウリはアプリ自身というよりiCloud Photo Libraryの部分だろう。iTunes Matchの写真版ともいえる、すべてをあちら側においていつでもどこからでもアクセスできるようにする機能だ。iCloud Driveの一部という位置付けのため、容量はiCloudの容量に準ずる。したがって、無料では5GBしかない。これをメールやiPhoneバックアップなどとシェアすることになる。絶対に足りない。そこで有料プランがある。

  • 5GB – Free
  • 20GB – $1/month
  • 200GB – $4/month
  • 500GB – $10/month
  • 1TB – $20/month

今私はすでに$1にプランで使用している。念のためのバックアップと、すでにiOS側でiCloud Photo Libraryを利用しているからだ。5GBは超えている。そしてMac側には90GBほどの写真があるので、リリース後は$4のプランに変更予定。iTunesMatchも契約しているが、やはりすべてのライブラリをいつでも利用できるのは便利だ。iPhoneには写真編集アプリが豊富にある。だが、基本的に端末内にある写真しか使用できない。Photo Libraryを使えば、すべての写真から選択できるようになるはずだ。

私のようなApple好きでなければ、こんなサービスにお金を払うのも嫌だ、というのが一般の人の考えだろう。そこでいくつか大体サービスを紹介しよう。

Google

最大のライバルのGoogleも同様のサービスがある。もともとPicasaという名前のサービスだったが今ではGoogle+に吸収されている。そのためGoogle+アプリの機能で画像の自動アップロードでiPhone内の画像をすべてあっち側に置いて管理することが可能なはずだ。PCやMacからでも専用のアプリでアップロードできるらしい。
ストレージサイズもGoogle Driveの容量次第。だが、2048pxの画像または15分未満の動画は対象外の無制限とのこと。

  • 15GB – Free
  • 100GB – $2/month
  • 1TB – $10/month
  • 10TB – $100/month
  • 20TB – $200/month
  • 30TB – $300/month

ちなみに、私は旧プランを継続利用中で、年額$5で20GB(合計36GB)。バックアップなどに利用している。

Microsoft

Apple、Googleと続けば、当然Microsoftだってやってるに決まってる。そう、OneDriveだ。これもGoogleDrive同様にオンラインストレージである。モバイルアプリに写真の自動アップロード機能が付いているが、今の所パソコン向けはないようだ。ファイル同期アプリはある。写真目的には使いにくい、といったところか。

  • 15GB – Free (自動アップロード機能を使うことで +15GBもらえる)
  • 100GB – ¥190/month
  • 200GB – ¥380/month
  • 1TB – ¥1274/month (Office365プラン。MS Officeアプリの使用権限付き)

Officeアプリの付加価値を考えれば1TBの容量が必要な人は検討すべきプランだ。写真は関係ないけど。

Amazon

Amazonも参入済みだ。AmazonについてはS3というストレージが有名だが、Amazon個人アカウントでAmazon Cloud Driveというものが存在する。ほとんど知られていないが。アプリはiOS向けがあり、自動アップロード機能がある。パソコン向けアプリは無いようだ。このサービスはKindleのパーソナルライブラリと共有することになる。

  • 5GB – Free (自分の場合15GBとなっている。Kindle利用者だから?)
  • 20GB – ¥800/year
  • 50GB – ¥2000/year
  • 100GB – ¥4000/year
  • 200GB – ¥8000/year
  • 500GB – ¥20000/year
  • 1TB – ¥40000/year

少し割高と言っていいだろう・・・

Dropbox

Dropboxも競合だ。この手のすべての写真を自動であちら側にサービスでは早い方だったかもしれない。Carouselというアプリだ。この後もLoomを買収するなど、写真機能を拡充している。だがDropboxはストレージ料金が高く、また同期型のサービスのためローカルで削除するとあっち側も消されてしまう欠点がある。iTunesMatchやiCloudPhotoLibraryはすべてをあちら側に置きこちらは消しても問題がない。

  • 2GB – Free
  • 1TB – ¥1200/month

なんやかんやで無料で26GBまで増えた。

Adobe

写真アプリでは最強のAdobeも忘れてはいけない。これまで紹介してきたのはオンラインストレージの写真利用、というものだったが、AdobeRebelはもっともiCloudPhotoLibraryに近いサービスだ。管理・アップロードするアプリもiOSやMac、PC向けにある。RAWファイルに対応している。ストレージではなく写真管理サービスなので料金もシンプルだ。

  • 容量無制限・月50アップロードまで – Free
  • 容量無制限 – ¥500/month

flickr

オンライン写真共有サービスとしては世界で最もスタンダードなサービスがflickrだろう。一般の利用者からプロまで幅広く利用されている。だが残念なことに日本語に対応していないため、日本では一般層にまで知られていない。これはflickrの親会社が米Yahooであり、日本のYahooJapanの領域である日本に契約上サービスできないためだ。もちろん英語で使う分には問題無い。だが日本語対応は今後もないだろう。flickrは他のサービスと違い、すべての写真をあちら側で、というものではない。iOS向けアプリ(日本のAppStoreにはない)には自動アップロード機能があるが、パソコンはただのアップローダーしかない。基本的に共有・オンライン公開のため、というスタンスだろう。もちろん、手動ですべての写真をアップロードすればよいし、非公開にできるので問題は無い。だが、iCloudにあるような、ローカルで編集した写真が自動的にオンライン上でも他の端末にも反映、ということは不可能だ。ローカルとの同期を考えなければ魅力的なサービスといえる。ストレージも!

  • 1000GB – Free!!!!
  • 広告なくなるだけ – $5/month

Box

最近上場したBoxも一応載せておこう。日本ではこちらもあまり知られていないが、ビジネス向けオンラインストレージとして人気だ。iOSアプリで自動アップロード機能がある。

  • 5GB – Free (キャンペーンで50GBの場合も)
  • 100GB – $10/month

日本にも多くの写真関連サービスがあるが、どれもパッとしないし、世界的なインパクトは皆無だ。セキュリティやサービスの存続性などを考え、世界的な企業を選択したほうが良いだろう。
無料でという人はflickrをオススメする。少し手間でもすべての写真をアップロードしてあちら側においておけば、バックアップとして安心だ。
AndroidやPCでも使いたい人はGoogle、お金を出してもいいからしっかりしたサービスというならAdobeも悪くない。もしAmazonがPrime向けサービスに写真保存無制限を追加(USAで実装済み)したらPrimeも検討するのもありだ。

iPhoneとMac使いなら迷わずiCloudPhotoLibraryにGOだ。もちろん有料プランで。iTunesMatchと合わせると年$100をAppleに支払うことになる。お布施と思えば安いものだ。

最後になるが、この手のサービスではEverpixが素晴らしいサービスだった。ローカルとクラウドをうまく同期し、オンライン上でも時間や場所により自動的にアルバムを作ってくれたりと、まさに次世代の画像管理サービスと言えるものだった。数少ないお金を出しても良いサービス(実際に有料版を利用してた)だったが、残念なことに2013年に息絶えた。終了後、スタートアップとしての記録をすべてオープンにしたのも素晴らしかった。Founderたちの今後に期待したい。