Shopping list of IT Giants

大企業による買収はサービスの進化を早める目的だったり、はたまた買収先の企業の人材を確保する(acquhire)のが目的だったりする。買収は投資であり、当然成功も失敗もある。さて、今回はWikipediaの有名企業(主にIT)の買収企業一覧ページがあるので、リンク貼り付けと、個人的に思いのある買収にコメントという形で書いてみようと思う。

Google

  • Picasa @2004 – 画像共有サービス。flickrと競合するかに思われたが完全にGoogleに吸収されてしまった。
  • Keyhole @2004 – Google Earthになった。確かKeyholeは有料だったが買収後同機能が無料になった。
  • Urchin @2005 – 今のGoogleAnalytics。こちらも買収後無料で使えるようになった。
  • Android @2005 – モバイルOSのアレ。
  • Youtube @2006 – 約2000億円で買収。当時すでに圧倒的トップで、今日も揺るがない。安い買い物だったか。
  • Jaiku @2007 – Twitter競合のマイクロブログ。個人的にはこっちの方が好きだった。買収後まもなく終了。
  • BumpTop @2010 – デスクトップをリッチにしてくれるアプリ。買収後終了。
  • Motorola Mobility @2011 – モトローラの携帯電話デバイス部門。特許などを残しレノボに売却。
  • Sparrow @2012 – Mac用のGmailに特化したメールアプリ。買収後終了。

総評としては、いろんな方面に満遍なく手を出し、潰したサービスも多いが、割と上手く本体に取り込んでる印象。最近はロボットなど将来性のある事業(Google X)に力を入れる。

Apple

  • NexT @1997 – Appleを追い出されたSteveJobsが始めた企業。Steve丸ごと買収。
  • Siri @2010 – みんな大好きSiri。
  • C3 Tech @2011 – AppleMapsのflyover。
  • PrimeSense @2013 – Xboxの初期のKinect。今後のAppleでの採用に期待。
  • Beats @2014 – ヘッドホンとAppleMusicに。

かなり内部技術的な目的の買収が多い。ほぼ全てが本体に吸収されるので、成功や失敗は評価しにくいか。

Microsoft

  • Hotmail @1997 – Webメールの先駆け。
  • Skype @2011 – VoIPの雄。パソコン向けのビデオ会議では人気のようだが、メッセンジャー業界では負け組に。
  • Nokia携帯電話部門 @2013 – WindowsPhone向けに注力しながらAndroid端末を出したりか。
  • Mojang @2014 – MineCraftのメーカー。買収額$2500M。
  • Sunrise @2015 – モバイルで人気のカレンダーアプリ。最近終了宣言。Outlookに吸収。
  • Wunderkinder @2015 – タスク管理のWunderlistのメーカー。

Google同様にいろんな分野を手にかけるがGoogleほど無作法ではないか。買収したサービスはしばらく生き続ける場合もあるが、だいたいがその後右往左往した後本体に取り込まれる感じ。

Facebook

  • Domain @2005 – facebook.comは$200kとか。
  • FriendFeed @2009 – Twitter競合。今年まで続いてた模様。
  • Domain @2010 – fb.comは$8.5mとか。2文字は高い。
  • Gowalla @2011 – foursquareの競合。
  • Instagram @2011 – FBによるバブリーな買収第1弾。$1b!
  • WhatsApp @2014 – メッセンジャーでトップシェアを誇ってた。最近は本家のfbと双頭状態。$19bという破格の買収額。
  • Oculus VR @2014 – ゴーグル上で仮想現実などのゲームを楽しむための次世代技術なハードメーカー。将来への投資か。

ここで挙げた買収はそこまでシナジーのあるものではなかったように思う。ライバルに取られる前に確保した感じ。

Twitter

  • Atebits @2010 – Mac用クライアント「 Tweetie」のAcqhire。その後公式アプリになるが放置プレイが続く。
  • TweetDeck @2011 – こちらもクライアントアプリ。現在も続いてる。ビジネス向け?
  • Posterous @2012 – Tumblrのようなシンプルなブログサービスだった。終了済み
  • Vine @2012 – 6秒動画のアレ。
  • Twitpic @2014 – Twitterはテキストのみだったので画像を共有するためのサービス。Twitterが公式に画像サービスを始めて潰れそうになったところをTwitterに救われる。ただし、事業自体は終了し、過去の画像のホスティングのみ。

  • Periscope @2015 – ライブ中継アプリ。

Tweet機能の補完するものが多い。Twitter事業がシンプルなだけに買収目的もはっきりしたものが多い。

Yahoo!

  • Inktomi @ 2002 – サーチエンジン
  • Delicious @2005 – ソーシャルブックマーク
  • Ludicorp @2005 – flickr作った企業
  • Tumblr @2013 – 人気のブログサービス
  • Qwiki @2013 – 画像や動画を自動で編集して1つにまとめてくれるモバイルアプリ
  • Xobni @2013 – Emailクライアントにソーシャル機能をつけるアプリ
  • Rockmelt @2013 – ソーシャルに特化したウェブブラウザ
  • Cooliris @2014 – 画像を壁にタイル状に並べたようなクールなビュアー。iOS初期からあり人気だった。

衝動買いが大好きな愛すべきYahoo。昔はGoogleを凌駕する企業だったのに今では大きな差がついてしまった。買収も上手くシナジー効果を出せていない。Deliciousやflickrなどはずっと放置プレイが続いた。買収サービスをYahooブランドに変えただけ、というものも多いようで、様々なサービスを詰め込んだ雑なサービス、になってしまった印象。星の数ほどのベンチャーが生まれるアメリカでは地味に映ったか。日本ではサービスの選択肢が少ないのでYahooJapanは一般向けにすこぶる好評。

Wikipediaにまとめられてるのはこれらの企業。その他TechCrunchにThe Age of Acquisitionsといった記事もある。

 

AdBlockBlock

Yahoo Mail begins blocking users with ad block enabled

米Yahooの話(YahooJapanじゃないよ!)だけど、テスト的に一部のユーザーに対し「AdBlock入れてたらメールサービス使えないよ」という広告ブロックブロックを始めたらしい。今後全ユーザー対象や恒久化までやるのかはわからないが、面白い展開となりそうだ。確か他にもいくつかAdBlockを使ってたらサイトを使えなくしたメディアか何かあったと思う。

こうなった時に起き得ることはいくつかある。まずユーザーとしては

1. AdBlockを無効にする

もっとも単純な解決方法だ。サービスを受けるわけだから、相手の要求を飲むのは当然でもある。メールサービスなので、ユーザーにとっては必要な機能。情報メディアなら別のサイトを見ればいいが、メールだとそう簡単に代替は効かない。正しい選択だろう。

2. 別のツールを使用して利用

今回はメールサービスということで、メールアプリなどからIMAPなどで利用できる。ニュースサイトなどでは、RSSリーダーなどで全文配信されてたらリーダー内で全て完結できるだろう。(自分はそもそもこちら経由で利用する場合の方が多い)

3. もうこねぇよ

他に容易に乗り換えられたり、それほど重要だと考えてない場合は、使うのをやめるという選択だ。

AdBlockBlockを実行した場合のサービス側が受けるメリット・デメリットとすれば、

メリット
  • 確実に広告を見せることができる
  • そもそも広告を見ない客を門前払できる(リソースの節約)
デメリット
  • ユーザーが減る(他にサービスをしてる場合、そちらからも逃げられる、囲い込めなくなる)
  • イメージが悪くなる
  • AdBlockの進化によりAdBlockBlockが通用しなくなり、対策のイタチゴッコに

ふむ。デメリットも結構大きそうだ。AdBlockBlockをせず、他の収益源のサービスに誘導するという方が正しい選択かもしれない。そもそもAdBlockするような人は広告なんか見ないし、Blockしてるユーザー数もかなり限定的。

人気のPodcastアプリのOvercastは有料だったが最近無料になり、収益は支援金(パトロン)で集めるようになった。払わなくてもフル機能が使えるが、どうやら最近10000人のパトロン達成したらしい。

しかもパトロンの42%は12ヶ月プランの1400円を支払ったという。支払ったからといって何かを得るわけではない。純粋に支援金だ。単純計算でも1000万円以上となる。開発者が有名人で、ユーザーにリテラシーの高い人やソフトエンジニアなども多くいてソフト開発の大変さを理解してることから支払う人が多いんだと思う。無名の開発者やアプリでは同様のことは難しいだろう。現に人気アプリがこういうことをやったため、他のPodcast開発者からいろいろ批判もあったようだ。だが、これは新しいやり方ではあると思う。広告収入も大切だが、やはり良いプロダクトを作り、ユーザーに理解してもらうことがもっとも重要で効果的。お世話になってるからAdBlockは解除しとこう、と自ら考えさせるような。

なお、自分もAdBlockは入れてるが、traktLast.fmなんかは解除してる。ニュースメディアは広告が出しゃばりすぎて、ちょっと解除する気が失せる・・・

 

Fitness and Health apps for iOS

今回は、記録魔な自分が使っている、もしくはオススメする健康系アプリを紹介する。中にはソーシャル機能があるものもあるが、個人的に健康系は自分のために記録するもので、他人に見せるものではないと考えてるのでその辺りはレビューしない。それから基本的にApple Healthと同期できるものに限る。

MyFitnessPal

もっとも幅広い用途があるアプリ、それがMyFitnessPal。というのも、多くのアプリがMyFitnessPal(MFP)と連携でき、例えば他のランニングアプリで運動を保存したら、自動的にMFPに登録され、運動やカロリーなどの情報をまとめて管理・表示してくれるのだ。もっとも魅力的なところとしては、豊富な食品情報データベースを持っているところ。カロリーはもちろん糖分やその他の栄養素の情報もあり、ランチやディナーなどに記録をつければ自動的に摂取栄養素として登録される。そして、もちろんそれらはすべてApple Healthに同期される。健康・運動管理したい人にとってはもっともベースとなるアプリと言える。ただし、食品の検索に問題があり、検索がうまくいかない。既製品のバーコードをスキャンして登録する場合は高確率でヒットして正確に登録できる。キーワード検索の不具合が直れば完璧な機能になる。
主な用途:運動管理、カロリー管理、体重管理

Withings

Withingsはアプリ連動できる体重計などのデバイスを売ってる企業だがアプリ・サービスもある。カロリー管理などはMFPとの連携で記録でき、チャートなどアプリの画面自体はこちらの方がよくできている。個人的にはほぼビュアーとしてしか使ってない。
主な用途:運動管理、カロリー管理、体重管理

FatSecret

FatSecretはカロリー管理のためのアプリ。MFPの食品検索に問題がある分をこちらが補っているような形だ。かなり多くの食品メーカーの情報があり、日本語検索も正確だ。だがMFPほど様々なソースの食品情報がない。それから、AppleHealthに同期してくれるのはいいが、同期した分をMFPで読み出すことはされないので、Health上では統合されるが、アプリで登録したものは別々となる。そのため、完全に管理したいなら、FatSecretかMFPのどちらかに入力し続けた方がいいかもしれない。MFPの日本語検索が直れば悩む必要はないのだが。
主な用途:カロリー管理

WaterReminder

食品ついでに水分管理アプリというのもある。いろいろ試した結果最も良かったのはWaterMinderだ。Widgetからも登録できるしAppleWatchからでも登録できるのがいい。そして、WatchのComplicationに対応してる数少ないアプリの一つだ。iOS9で追加されたAppleHealthのWater項目に同期される。
主な用途:水分管理

Runtastic

続いて運動管理へ。基本はジョギングなど走る系になるだろう。だが総合サービスをやってるRuntasticは盛りだくさんだ。走るのをトラッキングするアプリの他にも、自転車走行、それから筋トレ系のアプリまである。アプリそれぞれは別個だが、すべてのデータをRuntasticのサーバーに保存でき、ウェブ上で統一管理ができる。最近では、12週間のダイエットプランをサポートする有料サービスも始めている。家にいながらジム活用できるようなものだ。後に書くが睡眠をトラッキングするアプリもある。またAppleWatchで心拍数を走りながら記録してくれる。そういえば、iPhoneのカメラ&フラッシュを利用した心拍数計アプリもある。
主な用途:運動管理、睡眠管理

Runkeeper

Runkeeperはその名の通り走るのをトラッキングする専門のアプリだ。そのため、数多くのアプリがワークアウト情報の連携としてRunkeeperを採用している。走る管理ではRuntasticかRunkeeperを使っている。どちらを使うか悩み中。両方同時に使用しトラッキングすることもできるが、AppleWatchでは1つしか使えないようだ。
主な用途:運動管理

Strava

前述の2つに加え運動管理としてStravaもある。こちらはアプリのビジュアルが良いのが魅力。だが、連携で採用しているサードパーティアプリが少なく、知名度でも少々落ちる。試して好みに合えば良いかもしれない。
主な用途:運動管理

Apple Watch Workout

AppleWatchで最も気軽につかえる運動管理アプリ。iPhoneと一緒に走ることで歩幅のサイズなどを記録しておき、その後はAppleWatchだけで走って歩数や距離などが保存できる。ただし距離がそこまで正確ではないという話も。
主な用途:運動管理

Pillow

続いて睡眠管理。Pillowは見た目も良く、シンプルで使い易い睡眠管理アプリだ。睡眠系のアプリのメリットは、睡眠時間を検知してHealthに記録してくれる他にも、睡眠の質を測ったり、睡眠が浅くなったときを見計らってアラームを鳴らしてくれるところだろう。そういった機能は後に紹介するアプリでも共通する点だ。基本的にモーションセンサーで睡眠を検知するが、Pillowはマイクを使用して、睡眠時のいびきなどの音声を保存できる機能もある。個人的にこれを使い続けているが、最近Runtastic Sleep Betterと悩み中。
主な用途:睡眠管理

Sleep Cycle

こちらは完全にAppStoreで老舗の人気アプリとなっている。Sleep CycleもPillowと同じような機能だが、独自のデータバックアップサービスがあったりする。また他のアプリが主にモーションセンサーで睡眠検知をしている中、こちらはマイクを使用して睡眠検知する技術を開発したらしい。どれだけの正確性があるのかは不明。アプリのUXはイマイチ。
主な用途:睡眠管理

他にもいろいろあるが、とりあえずこんなところ。カロリー管理はMyFitnessPal、運動はRuntasticかRunkeeper、睡眠はPillowかRuntastic Sleep Betterあたりだろう。自分はAppleWatchを使ってるので常に心拍数が記録されるし、歩数もかなり正確に登録されてるはずだ。なかなかWatchを持ってる人は少ないだろうから、歩数検知にRuntastic PedometerRunkeeper Breezeなどがオススメだ。動きを常に監視し位置情報まできっちり管理してくれるアプリに、MovesHumanArgusがあるが、バッテリーを猛烈に消費するのであまりオススメはしない。便利ではあるのだが。バッテリーが三日とか持つ日が来れば使ってもいい。

諸君の健康ライフを祈る。

 

Apple TV 4gen Review

ついにAppleTV4が発売された。自分も信者見習いとして当然のように発売日ゲットに成功した。そこで、今回は個人的な感想・レビューを書いてみる。

いいところ

Apps

2代目、3代目と買ってきた自分にとっては、やはりサードパーティアプリ解禁が大きい。発売日からAppStore for AppleTVが開店し、すでにいくつかのゲームなども販売している。以下のアプリをインストールした。

[Games]
 
* Alphalt 8
* CrossyRoad
* Shadownatic

[TV]
 
* Netflix
* TED
* Plex
* NHK TV* Periscope
* Youtube
* Vimeo

[Other]
 
* Plane Finder
* Yummy
* Airbnb
* TripAdvisor
* Kitchen Stories

主に使ってるのは今の所Netflixくらい。Huluはまだ対応できてないようだ。当然iTunesMoviesも見ることができる。他にも、BANDAI CHANNELやJリーグオンデマンドなどがあるので、ファンなら楽しめるだろう。

Look & Feel

前世代のAppleTVより大幅にスペックアップしてるおかげもあり、操作性がかなり向上している。動画再生中にシークしたり、音声変更するのもかなり滑らかに設定変更&再生継続できるようになっている。既存のテレビが本当に過去のものになる感じだ。その他、大きいところでは、HDMIの新しい規格に対応してることで、AppleTVを起動するとテレビが自動的にAppleTVのHDMI入力に切り替えてくれるし、音声ボリューム変更もAppleTV経由で操作ができるようになっている。AppleTVを放置しておくとスクリーンセーバーに切り替わるが、そのまま放っておくと自動的にテレビの電源も切ってくれる。さすがによくできている(テレビが対応してる場合)。

わるいところ

絶望的な入力

古いAppleTVだとiOSのRemoteアプリを使用してAppleTVを操作でき、文字入力もiPhoneから入力できていたのだが、今の所AppleTV4ではRemoteアプリが使えない。AppleTVだけで文字入力しないといけない。これが絶望的に面倒である。特に、サードパーティアプリでログインなどをする際、IDやPASSを長いものにしていたら、やる気なくす。先進的な幾つかのアプリはTV用のログイン方法を採用していて、TVの画面に5文字ほどのランダム文字列を表示し、あとはiPhoneなどからウェブでログインした後、その文字列を入力することで、TV側でもログイン認証ができるものだ。Airbnbなどがこれに対応している。おそらくAppleが推奨している方法なんだろうと思うが、AppleTVが発表されて時間がなかったため、一般のアプリはそこまで作り込めなかったと予想する。Plexなんかが対応できていない。

光出力端子がない

前世代のものは光端子があったので、HDMIでテレビに出力していても音声だけは光端子に出力できていた。そのため、自分は余ってるパソコンモニターをAppleTV用に使ってて、音声のみ5.1chスピーカーに出している。だがAppleTV4はHDMIしかなく、テレビ(モニター)側から音声出力しないといけない。パソコンモニターだとそこは極めて貧弱なところだ。光端子があればテレビを消してても音声だけは出力できていたが、4はHDMIのみなのでテレビ側の電源が入ってないとおそらく音も出ないと思われる。相変わらずAppleの大胆な切り捨てだ。

不満な点もあるが、総合すると良い製品だと思う。価格がもう少し安ければとは思う。一般向けなら15000円は切ってほしいかな。おそらく円高で80円/ドルとかになったら、15000円切るだろう。ドルで$149なので、100円でもギリギリか。
とりあえず、信者見習いとして、Mac・iOS・AppleWatch・tvosと各プラットフォームの対応機は確保してる。自動車が出てきたら悩むところだ。だがCarPlayはまともな製品が出てきたら買うつもりだ。今の所出ているPioneer製のはかなり残念なものらしいし。

というわけで、買いです!

 

Apple Musicの楽しみ方

Appleが始めた定額ストリーミング音楽サービスApple Music。初めての課金が目の前(10月1日)に迫ってきて、おそらくほとんどの人は継続しないだろうと思われるが、個人的には続けるつもり。やはり見つけた音楽をいつでもすぐに聞けるのは楽しい。そこで今回はオススメの楽しみ方を提案する。

必要なもの

  • Apple Music
  • Hulu / Netflix
  • Web or Apps
  • ドラマ愛(主に海外)

と書いてはみたけど、実はどれもオプションだったりする。要は、音楽サービスと動画サービスとウェブ、があればいいのだ。SpotifyでもGyaoでもなんでもね。シンプルに言えば、映画やドラマを見て、BGMで流れた曲を楽しめばいいのである。

別にHuluやNetflixじゃなくてもレンタルDVDなどでも全然構わない。見てる時に良い曲に出会ったらすぐにチェックすることが重要だ。逃せば二度と会えないかもしれないから。簡単にするならShazamするのが一番手っ取り早いだろう。音楽が流れてる最中にスマホでShazamアプリを起動して聞かせれば、なんという曲か教えてくれる。精度はピカイチだ。邦楽でも多くカバーしてるはずだ。だが、残念ながら音楽サービスのほとんどが邦楽がイマイチなので、邦楽好きの人はストリーミングサービスは諦めよう。主に海外ドラマ、洋楽好きの人が対象だ。iPhoneだとshazamで見つけた曲をそのままAppleMusicで聴く機能がある。

また、その他、tunefindなどでドラマやエピソードを検索することで使われてる曲を一覧してくれる。tunefindでも、iTunesStoreやAppleMusicへのリンクがあるので、すぐに聴いたり購入したりできる。当然ながら、日本のドラマに関する情報はない。

アプリを使う方法だと、Traktで映画やドラマの視聴履歴を残せるが、Traktを使ったiPhoneアプリのCheckTraktがオススメだ。視聴中のドラマをチェックインすると、そのエピソードで使われてる曲を一覧表示してくれる。

このやり方で、自分はアメリカドラマのRevengeにてAgnes ObelRiversideに出会った(自分の中のベスト10に入る曲。iTunesで200回以上聴いてる)し、最近ではNetflixで見たsense8にてAntlersのKetteringを見つけた。
テレビドラマで聞くと場面と一緒になってよく聞こえる効果がある。たぶん。だから、たくさんドラマを見ればたくさんの音楽にも出会えるはずだ。

もちろん、Google Play MusicでもいいしAWAでもいいだろう。ただ、個人的に「Youtubeはいかん」と思う。あれは動画サービスであり音楽サービスではない。PRの場としては良いだろうけど、Youtubeの音楽業界に対する破壊力は極めて大きいと思う。とりあえず、音楽聞くのを目的にしたAPI利用は禁止すべきだと思う。

というわけで、音楽サービスはお金がかかるが、それに見合うよう楽しむべきである。For Youを適当に再生するもよし、好きな曲のStationを開始するもよし。Last.fmMySpaceなどでも音楽を楽しむ手がかりになるだろう。

 

Alternote

ものを書く練習にブログは適したメディアである。日々様々なテーマで継続して書くことは、長編の物語を書く上でもよい機会となる。と、小説を書いてみたい自分がブログを書いている一つの理由である。学生時代の国語の偏差値は40くらいだったわけだが。

世の中にはたくさんのブロガーがいてそれぞれ好みのソフトウェアで記事を書いている。自分の場合は、Alternoteだ。Alternoteはテキストエディタではあるが、その最も大きな特徴はEvernoteをバックエンドに使用したクライアントアプリである点と言える。しかもMarkdownをサポートしている。
Evernoteはマルチな目的でいろんな情報を蓄積できる素晴らしいサービス・アプリケーションだが、クライアントアプリが比較的重めで、気軽にテキストを書くようなことには適していない。その点、iA WriterなどはMarkdownをサポートし、軽快にシンプルに気持ちよく書くことができる。それらの良いところ取りをしたのがAlternoteだ。

現状はまだMarkdownはフルサポートされておらず、さらにMarkdownSyntaxが自動的にリッチテキストに変換されてしまうので、純粋なプレーンテキストとして扱えない。だが、それも次のバージョンで解決されるだろう。

またiOSアプリの開発も進んでるようなので、MacでもモバイルでもどこでもMarkdownでEvernoteのノートを書くことができる。そう、Alternoteは今のところMac専用でiOS版も追加されるが、その他のプラットフォームについては未対応。最近は先進的なアプリはMacが先、またはMacのみ、というのが増えている。おそらく開発者が自分で使ってるのがMacだから、というのも大きいのかもしれない。ベンチャーやスタートアップの開発者の多くがMacを使っている。

もしあなたがMacを使ったことがないなら、一度使ってみることをススメる。確かにWindowsのようなアプリの数はないが、デザインが良く使い易いアプリが多い。その多くが有償だったりするが、Mac使いはソフトウェアに対価を支払うということを知っている。(自分のまわりのWindowsユーザーはほぼ全て無料厨だ)
ゲームをするならWindows一択だが。

というわけで、Alternoteを推薦する。なお、ステマではない。

 

Apple Eventについての感想

先日のAppleのイベントでiPad ProやiPhone6s、そしてAppleTVが発表された。イベントの模様はすでにウェブにて視聴できるので、見てない人は見ると良いだろう。日本のメディアが紹介するテキストと画像ではわからない部分も多くあると思う。幸運にもAppleのイベントはいつもわかりやすい英語で話してくれる。英語を勉強してる人にも良い教材となるだろう。その点、Googleのイベントは早口でくだけた英語で聞き取りにくい。

さて、個人的に思うところを書いていこう。イベントの紹介順に従い、Apple Watchから。 特に新機種などはなく、Sportのピンクの追加とエルメスモデルProduct Redバンド(収益の一部を慈善団体に寄付)などが発表されたが、個人的に注目したのはデモだ。デモでは医療関係のアプリ・サービスを開発しているAirStripが患者の心拍などをモニターする機械の情報をAppleWatchに表示するものを紹介した。いつでもどこでも患者の状態を確認でき、看護師などの問い合わせや返答などがAppleWatchでできる。AppleWatchをただのオシャレツールやiPhoneのオマケのような存在ではなく、しっかりとした存在感の持てる端末にできる可能性を示したと感じた。WatchOS2でネイティブアプリが動かせるようになるが、それからがやっとスタート地点に立ったところだ。これから続々とAppleWatchの活用事例がでてくるはずだ。これまでが何もできず話題にもできなかったのだから。”売れてないのでは”という噂もよく聞かれたWatchだが、ホリデーシーズンに向けて販売数は上がると予想する。そして来年の新機種発表時には、今より多くの国での販売も加わり、一段と大きな製品担っていくと思う。

続いてiPad。事前にリークなどの通り、今年はiPhone発表会でiPad Proが発表された。通常は翌月に別のイベントを開いていた。iPad Proは12.9インチで4GB RAM。A9XチップはIntel Core i5を超えるほどの処理能力があるらしい。イベントでもフィルシラーがデスクトップクラスと何度もアピールしていた。iPad自体の売り上げは低迷気味で、今回の狙いはエンタープライズ。クリエイティブな仕事をしている人に利用してもらうためだ。そのため、Apple PencilSmart Keyboardを追加してきた。Surface対抗なのは間違いない。(にもかかわらずMicrosoftがデモに登場したのには驚いた)
サイズ的にもラップトップの代替な感じで、通常の遊び利用で買う人は少ないだろう。価格が高いし大きすぎて扱いにくい。Surfaceは通常のWindowsとしても利用できるが、iPad ProはiOSのみで、マルチタスクなどで大きな制約がある。なかなか苦戦するだろうと予想する。そこまで大きな売り上げ貢献にはならないだろう。iPad mini 4も同時に発表されたが、フルサイズのAirは新型はなく、買い替えを予定していた人は残念な結果だ。自分もそろそろiPad 3がきつくなってきた。

Apple TVも長い間待たされてきた製品だ。ついにAppStoreの追加の時だ。それにSiriやタッチリモコンなど、iOS製品の特徴を順調に取り込んできたと言える。”テレビの未来”とのことだが、テレビのテレビたるところは、スイッチオンすればすぐにコンテンツが流れてくる点だ。いちいち見たいコンテンツを選ぶ時間と余裕をユーザーが受け入れられるか。見たいものがあるならしっかり選ぶだろうが、とりあえずテレビをつけて、流すのが目的の人にとってはわずらわしいだけだろう。この点は今後改良が必要になってくるだろう。ユーザーが見たコンテンツを分析し、テレビをつけたらすぐに(とりあえず)オススメのコンテンツを流し始める、というような機能が求められる。最後に見ていたテレビ番組の次のエピソードなど。
基本的にNetflixやHuluのような有料サービスを見ることになるので、無料の地上波が主流の日本で大きな普及はないだろう。そもそもAppleTVの存在を知らない人ばかりだ。初代は2007年の発売。現行バージョンも2010年から。Hulu視聴やAirPlayでよく使っている。
新型はいつでもSiriでコンテンツを探したり、通常のSiriの仕事のように天気やスポーツのスコアなどを答えてくれる。動画コンテンツはAppleが1つにまとめて管理し、詳細ページからどのサービスで視聴するか選択して再生できる。これはすごく助かる。いちいちNetflixとHuluをいったりきたりして探さなくてもいい。
情報ではAppleTVのSiriは日本語を理解できるらしいので、日本も初期販売国になる可能性が高い。即ポチである。
リモコンもタッチ対応に進化し、ゲームをするのにも利用できる。デモではCrossyRoadのマルチプレイヤーをやっていたが、なかなかの出来だった。ヘビーなゲーマーを取り込むのは難しそうだが、カジュアルゲームをみんなでワイワイやったり、iPhoneではやりにくいアクションやRPGなどをコントローラーを使ってテレビで遊ぶ、というのは魅力となる。特にFFシリーズは毎回コントローラーで減点されている。別売りのMFiの普通のゲーム機のようなコントローラーでプレイすれば、まさにPlayStationのようなイメージで楽しめるだろう。問題は、AppleTV向けにゲームをリリースしてくれるかどうかだ。既存のAppleTVはiPhoneのようには売れていないので、開発資源を投入するのはリスクがある。現実的には、動画視聴向けに購入したユーザーに対して2番目の特徴としてゲームを進めていき、数が出たところで、ゲームがより主役に近づくといった感じか。それでもPlayStationやXboxなどに対抗するには何年もかかるだろう。GoogleもAndroidで同様のことをやってくるだろうから、今後ゲーム専用機の方も競合が増え難しい市場になっていく。
Apple Music for Apple TVは、どうやらこの新型を示していたようで、既存のAppleTVにはApple Musicは対応しないのが残念なところ。

iPhoneについて。2年ごとにデザインを変更し、間の年は中身のハードウェアを進化させる、というプランになっており、今回は中身の進化となった。iPhone 6sはApple Watchで登場したForce Touchに対応し3D Touchという名称となった。タッチ以外に強く押し込むというアクションをソフトウェアに実装できるようになる。なかなかおもしろい操作ではあるが、操作しにくいWatchでは大いに利用の利点があるが、余裕のあるiPhoneでは使いどころ・実装のしどころが難しいと思う。あるとちょっと便利になるけど、なくても全然問題ない、という印象。3D Touchに付属したといっていい振動で押し込みに答えるHapticがどんなおもしろいことができるか、というのはあるかもしれない。そのほか、チップやカメラが順調に進化した。LivePhotoという動く写真はおもしろいが、無駄に容量を食うことになる。動くものがとりたいなら動画でいいんじゃないか、と思ったり。 AndroidからiPhoneへの乗り換えサポートするアプリについても言及されたので、早い段階で登場すると思われる。Apple Music for Androidについては何もなかった。iPhone Upgrade Programというサブスクリプションで常に最新のiPhoneが持てるサービスを米国で始める。これがあればMVNOとの組み合わせで最強のiPhone生活ができるかもしれない。

最後に、Rebuild fmでチップマニアの人と今回のイベントについて語っているエピソードは必聴だ。

 

Google Play Musicもきた

ここのところ、サブスクリプションの音楽聞き放題サービスが次々と日本でローンチし始めた。時系列にするとこんな感じ。

  • 2006-10-03 Napster Launched
  • 2010-05-31 Napster Closed
  • 2012-02-XX Sony Music Unlimited Launched
  • 2015-03-30 Sony Music Unlimited Closed
  • 2015-05-27 AWA Launched
  • 2015-06-11 LINE Music Launched
  • 2015-06-30 Apple Music Launched
  • 2015-09-03 Google Play Music Launched

5月以後に大手のプレイヤーが続々とサービスイン。AmazonはPrimeで動画を始めることになってるが、アメリカでは音楽サービスも展開してるので、これも日本にやってくる可能性がある。MicrosoftもGroove(旧 Xbox Music)があるが、日本ではストアのみで聞き放題サービスはないようだ。

アメリカでは他にもSpotifyPandoraRhapsody(旧RealNetwork & Napster)TidalRdioDeezerなどがある。

さて、簡単に機能と料金を比べてみよう。

Apple Music Google Play Music AWA LINE
料金 980-1480 980 360-980 500-1080
プラットフォーム iOS Mac Windows Android AppleTV Android iOS Web iOS Android iOS Android Web
ロッカー 25000曲 50000曲 なし なし
特徴 Connect(ミュージシャンとの交流)
Beats 1(ラジオ)
キュレートプレイリスト
家族料金
ロッカーが大きい ラジオ的な格安のプラン LINE友達と共有

邦楽ライブラリは日本勢の方が優勢なのかもしれないが、機能面やプラットフォーム面でAppleやGoogleが優るか。特にAppleMusicはiOSに深く実装されているため、ライブラリに追加したものはAppleのMusicアプリ以外でも聞くことができる。GoogleもAndroidでは同様か?AWAやLINEにはAPIがなさそうなので、公式アプリでしか聞くことができないと思われる。
GoogleのLockerは無料で50000曲もあり、AppleのiTunesMatchが無料で使えるようなものだ。果たしてGoogleはこの機能を実現するためにレコード会社になんらかの支払いをしてるんだろうか。

個人的にApple信者なのでAppleMusicもしくはiTunesMatchということになるが、無料で音楽を楽しみたい人はGoogleになる。

Choice is yours.

Photo by @HayeurJF
 

Apple Musicでプレイリストを共有する方法

Apple Musicが始まってもう2ヶ月が経つ。みんな楽しんでるだろうか。いや、そうでもないか。iPhoneユーザーなのに使ってない、もしくは知らない人も多いんだろう。
そんなApple Musicだが、自分は信者度を高めるために継続することにした。洋楽でもアルバムの発売日からすべて聴けるのは素晴らしい。邦楽好きの人は音楽ストリーミングサービスは向いてない、のが現在のところ。そもそもコンテンツが提供されないから、どのサービスでも楽しむことはできない。

さて、Spofityではソーシャルな機能で他の人が作ったプレイリストをフォローして常に編集され変化していく音楽リストを楽しむ機能がある。Apple Musicにソーシャルな機能は一見ないようにみえるが、一応プレイリストを共有して友達同士で楽しむことが可能だ。ただ音楽聞き放題サービスではないのだ。

iTunesで共有する

プレイリストを開いて ・・・ ボタンをクリックすれば共有できるメニューが現れる。
share on itunes
それを選択すればプレイリストが共有設定になり、共有のためのURLをコピーしたりメールで送ったりできる。

共有をやめるときも同じところだ。
cancel sharing

iPhoneで共有する

iPhoneでも同じようにプレイリストを開いて Shareボタン(箱から矢印が上に伸びてるやつ!)をタップすればOK。

share on iphone

でもバグなのかわからないが、普通ならこちらもメニューが出ると思うが、iOS 9 Betaの現状何も現れない。が、共有にはなっている。ただ共有URLが取得できない。iOS 8.4や9のリリース版だと問題ないだろう。

共有の解除は EDIT から編集モードにして共有のスイッチをオフにすればOK。
cancel sharing

共有URLを友達に知らせれば、自分が作ったプレイリストを友達が聴けるようになる。もちろん、その友達がApple Musicユーザーの場合だ。またApple Musicのライブラリにないものは当然聞くことができない。邦楽全般は厳しいだろう。

現状の注意点

最後に注意点としては、自分で共有URLをクリックして開くと、どうやら自分のプレイリストが共有された側になり、閲覧のみになるようだ(OS X 10.10.5 iTunes 12.2.2.25で確認)。そうなると、プレイリストの管理権限が完全に失われ、AppleMusicライブラリにない音楽も再生できなくなる。たとえローカルにあっても。自分はプレイリストを削除して作り直した。

最後に、私の好みの洋楽メインのプレイリストが、こちら。それからBGM向きのサントラメインのプレイリストが、こちら

まだまだApple Musicはバグや不足している機能があるが、個人的に好きなサービスになっている。9月9日にはMusic関連の発表があるかもしれない。Android向けやAppleTV向けの対応があるから必ず触れるはずだ。楽しみに待とう。