2015年に映画館での鑑賞データについては映画製作者連盟が統計データを出しており、以下のようになっている。
- 映画館を見た総数は1億6663万人
- 興行収入金額は2171億1900万円
それからNTTコムのアンケート結果によると
- 映画館で見た人は35%
- 1本のみ鑑賞は22%
- 2〜4本は46%
- 12本以上は5%
- フード購入は71%
さて、これらのことから考えると、以下のようになる
- 映画館に行くのは日本に約4000万人
- ヘビーユーザーを除くと1人あたり大体2〜3本
- したがって1人あたり映画館で映画に金を落とすのは年3000円ほど
- フードは客1回あたり200円(1回300円として71%が購入)
- 年平均2回として、フードに400円
というわけで、何が言いたいかというと、
月額5000円で映画見放題プランを作るべき
ということです。そもそも1人あたり年間3000円ほどしか映画に支出しない現状を考えれば、月額5000円、年にして60000円は大きな収益となる。さらに、来店数が増えればそれだけフード収益が増える。
もっとも頻繁に映画を見ている人は統計では年12本以上で8%となっている。12本だと月1本なので、それでも5000円なら十分すぎるほどの利益となる。たとえ来店頻度が3倍になっても現行1800円*3回の5400円でほぼ同額。逆に言えば4回以上来ないと元が取れない。
そういう意味でも、5000円というのは全く非現実的な数字ではないと思う。いつ来ても、2本連続で見ても月額以外とられない安心感・満足感は映画好きにはたまらないだろう。映画館側にとっても、月額という安定的な収益とフード収益の増加が見込める。
デメリット・課題として、消費者にとっては
- 映画見に行かないと損
- 良い作品がないときは無駄金に
- サービス内容は良いが5000円は小さな額ではない
映画館にとっては
- 客が多すぎて常に満員になってしまい通常払い客が減るリスク
- 配給元との交渉
- 契約者の特定・固定(契約を不正に複数人で利用されないよう)
などなど。
映画館も新しいビジネススタイルを模索すべき時に来てると思う。いつまでも古いシステムのままではいられない。最近では映画公開日に同時に自宅でも鑑賞できるサービスも話題になり、変化が求められている。